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ホテル経営論

公開日: : 最終更新日:2019/03/30 用語「人流」「観光」「ツーリズム」「ツーリスト」

○○経営論は一般的に使用され、多くの著作物が出されている。経営などしたことのない私だが、縁あってホテル経営論について調べざるをなくなってしまった。具体的には大学のシラバス作成にかかわる作業である。

国鉄運賃問題華やかなりしころ、私も若かったので、専門でもない経済学の本を読み、限界費用だの、効用だのを理解しようと頑張っていたこともあるが、角本良平さんが、費用を償うなうだけが原則だといわれたときにストンと胸に落ちた記憶がある。総合原価でもある。国鉄運賃法の改正を担当していた折でもあった。お葬式の香典に理論も減ったくれもなく、相場だけがあるともいわれた。ただ、運賃をいくらにしても、費用を相償わなければ、原則もあったものではなく、市場が成立していないという理解でもあった。

図書館で徳江順一郎氏の著作を見つけた。「ホテル経営概論」、学会の歴史を知るには貴重な記述があった。彼にはこのブログの立ち上がりの時にコメントをもらったような記憶がある。人流という字句についてである。

ただ、ホテルという字句の理解は少し私と違う。私は学位論文を作成するときに読んだ記憶だが、日本人が最初にホテルという言葉を聞いたときは、洋館の事だと思った言うのである。勿論欧米人は宿泊施設をホテルといったのであろうが、日本人は、当時ホテルしか洋館がなかったから、ホテルイコール洋館となったというのである。

このことは、私の名前と同じである。その昔、日本に大きな寺院ができたとき、古代朝鮮人が「てら」といっていた。その意味は大きな家という意味なのだが、日本には大きな家など当時はなく、朝鮮人が作った寺院しかなかったからである。

そんなことはどうでもいいのだが、ホテルの経営論が、論理的なものとして存在するのかということだが、明確には記述していないが、私の理解では、存在しないということである。宿泊施設を題材に経営を論じることは可能であるが、それが他の経営と本質的に何が違うのかとなると、どうもないということを婉曲に言っている。自覚されていないかもしれないが。

動かない施設も動く施設も本質は違わないからである。自動運転車が普及するとますますその違いがなくなるのであろう。

次に「ホスピタリティ」について触れておられる。書名が「ホテル経営論」であり、「ホスピタリティ経営論」ではないから、直感的には限界を自覚しておられるのであろう。欧米の大学の学部名等にホスピタリティが用いられ、ホスピタリティ産業という言葉が定着していることを紹介されている。英文表記の字句であれば、その概念があり、それに字句を合わせているのであるから尊重すべきであるが、概念が変わることもあり、字句と概念は絶えずずれるものである。日本語の「青信号」をGoogleで英訳するとGreen lightとなる。青だからBlueとは言わないのは、概念が違うからだが、カタカナでグリーンライトというとおかしなことになる。 Green light は「青信号」と訳すべきとおもうが、グリーンライトとカタカナで表記しましょうというのがツーリズムやホスピタリティなのである。

実は、冒頭に既述したように、シラバス作りで、ホスピタリティやツーリズムにこだわる方がいるのは、少なくはない。だからそのような学部名や学会名も存在する。

私は、完全否定をするつもりはないのだが、少なくとも、先に漢字表記があるものいを、カタカナにするのは否定的である。それなら英語表記で行うべきである。ツーリズムの場合tourismなら英語圏の人が使用している以上それでいいのである。日本では概念が完全に一致するかは別として観光である。ツーリズムとすると、観光概念との違いを明確にしておかないと、逆に英文に翻訳できない。両方とも翻訳するとtoursimでは、英語圏の人は理解不能におちいる。概念が明確にできないものを観光はだめでツーリズムならいいというのもおかしな話なのである。いずれにしろ、Tourismのはことは、このHPに歴史的な経緯も含めて書いてあるから、参考にしてほしい。

さて、ホスピタリティであるが、これもツーリズム論と全く同じである。法令用語に「接遇」という字句がある。国際観光ホテル整備法の体系の中で使用されている。外客接遇主任者という字句もある。接遇産業という言葉があるのか知らないが、あるとすれば1950年に制定され52年に廃止された接客人税法を思い出して笑いそうになる。芸者にまで課税するとは嘆かわしいと国会論議されているからである。

字句を巡って混乱するのは、何のために議論するかの視点が明確でないからである。税制度はその点明確である。でないと紛争のもとだからである。その意味では、ホテル、旅館も、日本人の日常生活が、完全に「洋風」になったから、「和風」の方が非日常なのであり、国際観光ホテル整備法ではなく、旅館こそ整備すべきということになってしまう。そこで、旅館とは何かが問題となる。HPのどこかに書いてあるので、参考にしてほしい。

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