公研2019年2月号 記事二題 貧富の格差、言葉の発生
公開日:
:
最終更新日:2023/05/21
出版・講義資料
●「貧富の格差と世界の行方」津上俊哉
〇トーマスピケティ「21世紀の資本」
世界経済は長期的に見れば年平均1%を下回る経済成長しかしていない。資産の収益率はいつの時代にあっても5%前後はあった。賃金は経済成長見合いでしか伸びないとすれば、貧富の格差は拡大する
ところが20世紀は例外的に貧富の格差が縮小。二度の大戦で欧州の富が失われた
20世紀も終わり世界経済は貧富の格差が拡大する常態に回帰
〇ウォルター・シャイデルスタンフォード大教授「ザ・グレイト・レヴェラー」
例外的に格差が縮小する場合として、戦争に加え、人口激減する大飢饉、疫病、革命
●言葉の起源を探る 対話 岡ノ谷一夫 香田啓貴
サルは声を自由に変えられなくて学習が制限されている
社会の要請で何か特殊な能力がうまくつじつまが合うように進化したというよりも、生活環境や身体の作りの変化が発声にも影響したという考え方の方が好き
霊長類は220種いるが、発声の可塑性が非常に強いのは人だけ
産声仮説
サルと「会話」できる機械はできる。数年内ではないか
関連記事
-
-
『セイビング・ザ・サン リップルウッドと新生銀行の誕生』ジリアン・テット 武井楊一訳
バブル期の金融問題に関する書籍は数多く出版され、高杉良が長銀をモデルに書いた『小説・ザ・外資』はハ
-
-
「キャピタリズム マネーは踊る」マイケル・ムーア
https://youtu.be/aguUZ7PGd2A https://youtu.be/a
-
-
『QUORA 日本人の賃金が30年間増えなかった理由』vs 渡辺努東大教授の「物価と賃金の心地よい状態」説
渡辺努「世界と日本の物価に何が」2022年12月13日 (火) https://www.nhk
-
-
『はじめての認知科学』新曜社 人工知能研究(人の知性を人工的に作ろうという研究)と認知科学研究(人の心の成り立ちを探る研究)は双子
人工知能研究(人の知性を人工的に作ろうという研究)と認知科学研究(人の心の成り立ちを探る研究)は
-
-
2002年『言語の脳科学』酒井邦嘉著 東大教養学部の講義(認知脳科学概論)をもとにした本 生成文法( generative grammar)
メモ p.135「最近の言語学の入門書は、最後の一章に脳科学との関連性が解説されている」私の観光教
-
-
『兵士のアイドル』押田信子著 盧溝橋事件勃発で、新聞の報道合戦開始 慰問団ブーム
陸軍恤兵(ジュッペイ)部 日清戦争時に少なくともそのたぐいの組織はできていた?
-
-
2023/7/18 【未来予測】地球の課題を解決するのは「人流ビッグデータ」だ ジオテクノロジーズ | NewsPicks Studios
https://newspicks.com/news/8641407/body/ 若い人達も人
-
-
『諳厄利亜大成』に見る、観光関連字句
諳厄利亜大成はわが国初の英語辞典 1827年のものであり、tour、tourism、hotelは現
-
-
三谷太一郎『日本の近代とは何であったか』なぜ日本に政党政治が成立したのか
1 なぜ日本に政党政治が成立したのか (これまではなぜ政党政治は短命に終わったかを論じてきた)
