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Human Logistics の語感(東洋大学国際観光学科准教授徳江順一郎氏のと論議)

東洋大学国際観光学科准教授徳江順一郎氏から「人流がHuman Logisticsですか。 一応、マーケティングを専門としていた自身の感覚としては、 Logisticsというと操作性…つまり、何らかの意図をもって移動させる、 といったようなイメージがあります。 人流は、必ずしも特定の意図にしたがって移動させるのではなく、 色々と工夫をして移動してもらう…という点にポイントがありそうですので、 おっしゃる通り、若干の違和感がありますね。」というご意見をいただきました。大変有り難くまた重要な指摘事項です。

人流・観光研究所開設にあたって時間の制約もあり、論議不十分な点があることは自覚の上でしたが、さすがに一番痛いところを指摘いただきました。

徳江先生には次のようなメールをださせていただきました。

「LOGISTICSの語感ですが、計算された行動のニュアンスがあるので、 ご指摘の点は気になっていました。 人生、時間に限りがあるので、 効率的に、移動、宿泊、娯楽等をしましょうという意味で、 計算されたということになるのは、どうも余裕がない気もいたします。 しかし、何もしない時間も含めて、最大満足が達せられるよう、 マネジメントしますということで、とりあえずLOGISTICSを使用することにした次第で す。 問題は2つあり、一つは主語です。 物流は荷主の要望に応じて最も効率的にサービスを提供する者ということで明快です。 人流の場合、荷主に相当する旅主の要望があいまいです。 以前に『旅主社会』という言葉を使用したことがあるのですが、荷主ほど明快に論じれませんでした。 また、物流は発荷主、着荷主に対する物流サービス提供業者である「3PL」がより強く出てこれる余地があるのですが、人流ではアウトソースすることに意味があるのか問題となります。 2つ目は物流との関係です。 国際会議でよく、サブ班、ロジ班ということが言われます。 この場合のロジ班は、飛行機、ホテル等の手配をします。 兵站(MILITARY LOGISTICS)にも物資輸送だけではなく兵士の輸送が含まれます。 従って、物流をLOGISTICSとするのは意味が広がりすぎている気がします。 しかし、物流イコールロジスティックスが定着しすぎているので、論議が出るでしょう」

旅主社会:『新世紀交通課題』2000年㈱ぎょうせい において、荷主に対応して「旅主」を造語し、旅主社会を提唱したが普及しなかった。しかし、現在の人流を発想するきっかけにはなった

3PL:サード・パーティ・ロジスティックスのこと。発荷主と着荷主の間に立ちアウトソースされた物流業務を引き受ける。おおむね金銭評価が可能であり判断がしやすい。人流では発旅主と着旅主が常に同一人物であり、アウトソースすることの論議が確立していない点、つまり金銭評価だけでは判断できない点で物流と異なる。

 

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