自動運転車の問題 BBCが伝えること driverless-taxis-human-problem
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最終更新日:2016/11/25
配車アプリ
BBCで面白い記事が出ていた。driverless-taxis-human-problemと題する自動運転タクシーに関係する内容である。
http://www.bbc.com/autos/story/20160829-driverless-taxis-human-problem
これまでの記事と違って、自動運転車側から見て、乗客(利用者)が信頼できるかという問題提起である。タクシーは単に運転すればいいということではないと当たり前のことを強調している。(流しの場合であろうが)行き先を間違えなく聞き取ることから始まり、元町に行ってくれと言われたが、本町ではないかといったことの確認まで必要となる。車の中での喫煙や猥褻行為への対応、忘れ物の処理といったことへの対応が大変である(見出しの写真はこのことを意味したかったのであろう)。技術的には解決できるという見通しのようであるが、当面は高齢者の病院への輸送等「such as transporting an elderly rider to a medical appointment, running errands with a visually impared adult, or ferrying a small child to school」に利用されると考えているようである。
私は、導入は、タクシーのようなどこにでも出かけて行ける高度な運送サービスではなく、決められた区間しか運送しない乗り合いバスや、利用者の責任で移動するレンタカーから始まると思っている。レンタカーとして普及する場合、いずれレンタカー会社はマイカーの代替として市場開拓するに違いないから、タクシー会社もレンタカー会社に転業するであろう。その場合、免許台数がどうのこうのといった問題や認可運賃がどうのといった問題もなくなる。要するにロボットタクシーという概念が存在しないと思っている。従ってBBCの記事の見出しには異論があるのである。
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