Quora GOTO政策よりNYの方がよい。 ニューヨークにずっと住んでいる海外在住者の方でコロナによって失業もしくは、収入が激減した方はいますか?その場合はどのようにして収入を確保していますか?
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最終更新日:2023/05/29
人口、地域、
これは現在の私のことなのでお答えしなければいけませんね。現在進行形です!
説明が必要なので、長文になります。
こちらニューヨーク市です。日系の会社で働いてましたが、2月末からビジネスがこのパンデミックの影響をもろ受け、5月末にレイオフされました。バブル崩壊、イラク戦争とSARS、9.11、サブプライム問題・リーマンショックでも、会社がなくなるなどで同じ目に遭ってきましたが、経験からこのコロナウィルスは一番すごいと思ったので、ショックというより仕方がないと思いました。
しかし生活せねば!13歳になる息子もいる!サバイバル開始です!
$1.00は現在¥104ほどですが、$1.00=¥100で考えていただければ簡単かと思います。
まず、給付金があり、$1200.00/大人(税抜きで$1050.00)と$500.00/子供(税抜きで$437.50)ももらいました。
次に失業保険です。市民権はもちろん、永住権を持っている人は失業保険(UI=Unemployment Insurance)が出ます。
気になる支給額ですが、お給料の%ではありますが、上限があります。
私の給料は平均からしても決して多くはないのですが、最大額を支給されてます。最大金額とは$504.00/週(税抜きで$441.00/週)です。億万長者でもこれが最大です。
今回3月から7月まで、このパンデミックの特別失業保険(PUA)が出ました。金額は$600.00/週(税抜きで$525.00/`週)です。私には財産はないのですが借金もありません。ですので、このUI+PUAで、週$1104.00/週(税抜きで$966.00/週)は悪くなかったです。PUAをもらった方が、働くよりいいという人が大勢発生しました。それほど基本給が低い人が多いということです。
PUAが終了した7月以降の連邦政府はもめたのですが、8月、9月に$300.00/週(税抜きで$262.50/週)が6週間出ました。
今、通常のUIだけではニューヨーク市での生活は、特に家賃が高いのでかなりきついです。失業するまでは給料日は支払日で、給料は私の目の前を素通りしてました。失業時に会社からのパッケージと有給休暇分、政府からの給付金やPUAを貯金したので、それで今何とか踏ん張ってます。しかし私のようにUIを最大金額をもらってない人は生活不可能だと思います。誰かの家に転がり込む、実家に戻るとかされていると思います。私の実家は日本、夫はスイスで、ニューヨークには他に家族はいません。
民主党がずっと闘っているのですが、上院の共和党リーダーのミッチ・マコネルの給付金等の反対で、住居強制退去、食べるものもないという人たちが何百万人います。ちなみに本日12/16、ようやく議会で折り合いがついたので、金額はまだ不明ですが、給付金とPUAが支給されるようです。(トランプの気分で6,7回変わったのでまだ不信ですが)
夫は世界で一番大きいアート協会組織に従事していたのですが、実は夫もパンデミックの影響で失業しました。ここに就職するのは非常に難しい組織で、ほぼ終身雇用だったはずのですが、パンデミックには勝てなかったのです(ドイツはアート関係も政府が守ったのに~)。
これで困った一番のことは健康保険です。仕事していると、通常会社組織が提供しているのですが、その職を失うと健康保険もなくなります。これが死活社会問題です。今までは会社が用意してくれてたのですが、自分で情報を集めるしかありませんでした。
友達からの情報で、このUIだけが収入源となった今、連邦政府が出すMedicaidがもらえることになりました。これは低所得者用の健康保険です。低所得者とは、たとえば私たち日本人やスイス人が”普通”に働いていれば、入りたくてもほぼ不可能なほどの低所得者用なのです。それをもらうに値する状態になったのです!ドクターの制限はありますが、保険料、医療機関に行った時に払うco payも無料です。それほど、低所得になったのです!
ショックではありませんでした。ありがたかったです。アメリカは税金率が非常に高い国です。私のような中間層(実際は中の下々と思っている)が一番損をしてます。税金は30%以上、給料から引かれます。トランプをはじめ、お金持ちはいろいろなトリックを使って、こんなには払ってません。しかし、30年近く税金を払っているので、今はありがたく利用させていただこうと思っております。
次はFood Stampです。SNAP(The Supplemental Nutrition Assistance Program )といいます。食料をスーパーマーケットで買えるデビットカードです。
NYCの公立学校は数年前から朝食、ランチが無料になりました。3月からロックダウンになった時から年末の6月末までリモート学習になりました。金曜日まで学校に行き、週末に学校閉鎖決定、月曜日から閉鎖です。金曜日には学校でお友達と一緒になるのが最後になるなど誰も知りませんでした。ディバイスがない生徒はiPadとWIFIを市から支給されました。
その間4~6月分の ランチ代として$420.00の食料を買えるカードが、生徒一人に一枚支給してくれました。これはとても助かりました。その経験があったので、Medicaidももらえるほど低所得になったので、SNAPも申し込んでみました。実は申告し、そして昨日必要書類を提出してきたところです。これから審査に入るのですが、だめかもしれませんが、試してみないとわかりませんよね。生きるためには前進が必要です。迷うなら行動。遠慮など必要ないと思います。そういうプログラムは存在するのですから。
その他、街でも無料の食べ物を配ってます。無料の朝食は決まった学校で毎日配っており、もらいに行ったことはないですが、誰でも貰えます。週一の食料は皆何時間も列を作って待つようです。一度近所のその場所で、さばききったころそれを見ていたら、「あなたも食べ物いらない?持って行きなさい」といわれ、残っていた冷凍食品をいただいたことがあります。2週間分といって2箱くれたのですが、1箱8食もあり、残念ながらしまうところがなく1箱だけいただきました。カリビアン風とか、何とか風のパスタとか、結構しゃれていて、栄養も考えられていておいしかったです。栄養素もちゃんと表記されてます。
NYC(もしくはアメリカ)は、ウェブで調べると詳細は得られないけど、存在する無料のサービスがたくさんあります。(ずっと前に失業したときも、無料の学校に行きました。これらを得るには行動しなければなりません。そこに出かける、電話するといったちょっと昔風のやり方です。増えないようにわざとそうしているのかもしれないな、とも思います。)
例え条件にちょっと合わなくても、そこに行って困ってますと言えば、皆親切に助けてくれます。これも持って行きなさい、とか、ここに連絡してみなさい、とか。突き放すことはありません。恐らく人々の苦労をよく知っているからだと思います。日本は、条件に合わないと突き放されると聞く方が多いのですが、こちらは逆であると感じます。日本の公務員の仕事は安定しているといわれるからでしょうか。皆とは思いませんが、その日暮らしというものがどういうものか、知らないからでしょうね。条件が合うことが大事ですか?条件の有無ではなく、お腹を空かして困っている人、お金がなくて困っている人がいるのが現実ではないですか。それを何故助けないのでしょうか。日本のお役所は表面だけしか見ておらず、問題の根本を見て理解する洞察力と、それに対する行動力が欠けていているようで、とても残念に思います。
しかしこちらも、このような無料のサービスがあるので、一度得てしまうとそこにとどまろうという人たちがたくさんいるのは事実です。共和党などはそれを怒っているのもわかります。根本は”教育”の問題だと思います。
私は今はこのようなサービスにありがたくお世話になりますが、その無料サービスにずっとあやかろうとするのは、一般の日本人には、それなりの給料(確定申告でわかる)を得ようとしたら、不可能だと思います。(里帰りだってしたいので、飛行機チケット代だって必要。旅行だって行きたいです。アメリカにはパスポートどころか、他州に行くこともない人たちは普通に多くいます。一生毎日同じことをするだけでいいと思う人たちは少なくないです。)
ニューヨーク州は現在感染率が低い4番目ですが(1~3番は田舎が多い州です)他の州の感染率が高く、どこも上がっているので、経済もひっ迫したままです。2日前にワクチン接種が始まりましたが、ニューヨーク州だけでも、接種は2回、人口の75~80%に集団免疫ができないと効果がないので、それには6~9か月かかるとのことです。
就職活動はしてます。今日の議会で決まった、またPUAがもらえると思うので(恐らく$300.00/週)、それがあれば何とか生活できます。まだ1,2か月先のことでしょうが。逆に経済が不安定なまま無理やり条件の悪い仕事や、期限の決まった派遣につくと、その職がなくなった後は、最後の職の給料に基づいたUIの額になるので(つまり減額になる)、恐ろしくて思いっきり就職活動できないというのが正直なところです。UIといえども、今はこれが確実な収入で、それも最大金額を支給してもらっているからです。条件の良い正社員の仕事を得ても、18か月以内に失業しますと、UIはとても低くなります。仕事はとてもしたいのですが、生きるを優先すると、今じっと状況を見極めながら耐えるしかないのかと思ってます。
UIは通常半年ほど支給されますが、リーマンショックの時に何度も何度も延長され、就職するまで2年近くもらいました。このパンデミックはあれより数倍凄い状態なので、通常のUIは少なくとも2年はもらえると思ってます。就職以外に、自力で生きる方法もないか、今リサーチ中です。何度も失業しましましたが、このパンデミックは経験したことのないタイプです。就職活動もためらいながらで、本当に本当に、もどかしい気持ちです。
先のことは分かりません。今できることを見つけて、試してをやって生活してます。ワクチン接種も始まったので、これからの半年を見極めながら、できることをやって、受けられるサービスはありがたく活用させていただきます。不安に襲われることももちろんありますが、落ち込んでも仕方ない。残念ながら、ずっとじっとしているわけにいきません。最低でも死ななければ何とかなると信じているので、時々無理せず泣いたりしながら、目はしっかり開き、笑顔で毎日を生きています。
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