*

書評 三谷太一郎『日本の近代とは何であったか』日本何故いかにして植民地帝国となったのか ビルマの竪琴のラストはスコットランド民謡 共通の歌曲がない 欧州文化と同じ意味でのアジア文化の存在に疑念

公開日: : 最終更新日:2020/12/01 歴史認識

植民地帝国へと踏み出す日本 三国干渉が契機

非公式帝国主義 コストをかけなくてすむ方式 不平等条約

欧米は最恵国待遇により集団非公式帝国主義をとるが、日本はまだそのアウトサイダー 大使の交換が認められたのは日露戦争後

経済的利益関心よりも軍事的安全保障

枢密院 政府が調印した国際条約につき審議し最終意見を具申する権限もつ。勅令についても承認権もつ。多くが勅令の形をとる植民地立法に大きな影響力を持つ

統監府及び理事庁管制  初代は伊藤博文 韓国の内政に関与 文官に軍隊統率権を認める(統帥権の独立に反するが、法の支配の範囲外にある韓国において、伊藤に対し、特権的臨時的にみとめるもの)

関東都督(関東租借地の行政権と南満州鉄道付属地の防衛とに任ずる)の陸軍将官制を実現

朝鮮総督府官制  陸海軍大将をもってこれに充てる 松方正義反対も山形有朋案が通る

明治憲法には海外植民地が存在せず 法的位置づけを打ち出したのが美濃部達吉立憲政治がおこなわれていない海外植民地は専制政治のもとにある「異法区域」司法権の独立も完全ではなく、行政権と立法権の分立もない 1896年低語句議会で成立した法律63号により。台湾総督はその管轄区域内において、法律の効力を有する命令を発することができるとしたが、美濃部どころか穂積八束も反対「6・3問題」

内閣総理大臣管轄下の拓殖局が行政整理の結果廃止 関東州租借地は外務大臣の管轄下におかれ、朝鮮台湾樺太は内務大臣の管轄下におかれる

朝鮮鉄道の満鉄経営委託案と朝鮮鉄道職員(公務員)の満鉄職員兼任案は、枢密院は2年に限定するように原案を修正

国際協調とナショナリズム(三一運動)という時代の要請に、帝国主義の遺産をどう守るかという問題意識から生まれたのが、一連の植民地管制

関東庁管制案 経済、行政、軍事を分離し、陸軍の主導権の廃絶を狙う。南満州行政に拘束されない軍事行動の自由が確保されるという説明 このことが12年後予想だにしなかった満州事変に結び付く

朝鮮総督 枢密院は、内閣総理大臣の隷下ではなく天皇に直属するという修正、これにより、台湾総督よりも上位になる。一方、台湾総督には文民総督の道が開かれる

武官総督の場合にも、軍隊統率権を認めない修正をしたので、現役武官制は消滅

拓殖務省ではなく拓務省にした理由 植民地のイメージを避ける 同化政策

新しい国際秩序イデオロギーとしての「地域主義」 蝋山正道「世界の再認識と地方的国際連盟」 民族主義を超える新しい地域主義が必要 大東亜国際法

津田左右吉 『支那思想と日本』東洋文化の否定 

関連記事

歴史認識と書評『暗闘 スターリン、トルーマンと日本降伏 』長谷川毅

日本降服までの3ヶ月間を焦点に、米ソ間の日本及び極東地域での主導権争いを克明に検証した本。

記事を読む

歴史認識と書評 岡部伸『消えたヤルタ密約緊急電』

書評1第二次世界大戦のことを勉強してもここまでたどり着く人たちはなかなかいないだろう。上面な敗戦処

記事を読む

no image

戦後70年の価値観が揺らいでいる」歴史家の加藤陽子氏、太平洋戦争からTPPとトランプ現象を紐解く   真珠湾攻撃から75年、歴史家・加藤陽子氏は語る「太平洋戦争を回避する選択肢はたくさんあった」                          三国同盟の見方 歴史は後から作られる例

/https://www.huffingtonpost.jp/2016/12/0

記事を読む

no image

ゲルニカ爆撃事件の評価(死者数の大幅減少)

歴史には真実がある。ただし人間にできることは、知りえた事実関係の解釈に過ぎない。もっともこれも人間

記事を読む

『総選挙はこのようにして始まった』稲田雅洋著 天皇制の下での議会は一部の金持ちや地主が議員になっていたという通説が実証的に覆されている。いわば「勝手連」のような庶民が、志ある有能な人物(国税15円を納める資力のない者)をどのような工夫で議員に押し立てたかを資料に基づいて丹念にドキュメンタリー風に解説

学校で教えられた事と大分違っていた。1890(明治23)年の第一回総選挙で当選して衆議院議員にな

記事を読む

no image

Quoraにみる歴史認識 日露戦争で日本は英米に膨大な借金をしてますがどうやって返済したのでしょうか?

ご質問文に「英米」とありますが、高橋是清の求めに応じて日本の戦時国債を購入して支えたジェイコブ・ヘ

記事を読む

no image

平野聡著『大清帝国と中華の混迷』を読んで

ヴァーチャル旅行韓国中国東北編を記述する際の参考に読んでみた。大変参考になったが、筆が走りすぎてい

記事を読む

no image

『満州事変はなぜ起きたのか』筒井清忠著 中央公論新社 2015年

日米戦争=太平洋戦争はかなりの程度、日中戦争に起因し、その日中戦争はかなりの程度、満州事変に起因する

記事を読む

no image

書評 三谷太一郎『日本の近代とは何であったか』日本の近代化にとって天皇制とは何であったか

日本の近代とは明確な意図と計画をもって行われた前例のない歴史形成の結果 前近代の日本にはこれ

記事を読む

中国文明受入以前は、藤貞幹は日本に韓風文化があったとする。賀茂真淵は自然状態、本居宣長は日本文化があったとする。

中国文明受入以前は自然状態であったとする賀茂真淵、日本文化があったとする本居宣長に対して、藤貞幹

記事を読む

旅系Youtube 日本人 個性 女性 マミヤログ 登録1万人

 

重慶旅行 重慶の大きさ

https://www.facebook.com/share/1G31

no image
ディケンズの生きた時代のロンドン住環境

https://youtu.be/ZthiTttu0X8?si=31h

no image
ポルトガル、島しょ部旅行資料

現在のポルトガルの置かれている状況 https://youtu.

AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか amazon書評

AIが俳句を「終わらせる」可能性は、これまでの「人間による創作」という

→もっと見る

PAGE TOP ↑