MaaSに欠けている発想「災害時のロジステックスを考える」対談 西成活裕・有馬朱美 公研2019.6
公開日:
:
最終更新日:2023/05/29
出版・講義資料, 観光情報 コミュニケーション
公研で珍しく物流を取り上げている。p.42では「自動車メーカーは自社の車がどこを走っているかという情報を吸い上げていて、それが各社のセンターに上がってくる・・・・東日本大震災の時は、この通れる道の情報を使って国交省が宮城県や自衛隊と協力して「櫛の歯作戦」を考えた・・・・だけど震災が終わったら、皆共有をやめて結局、元に戻っちゃった。自動車の位置情報データがあれば渋滞緩和や物流効率化に使えるのに、何故?と思います」と記述している。
今、人流の世界でMaaSという概念不明の言葉が一部の識者の間で使用されているが、わかっていることは、公共交通の名のものとに自家用自動車を排除することだけであり、国鉄赤字時代の労使のスローガンに先祖返りしている。MaaS論者には、情報を共有化すれば営業用、自家用などという概念がすっ飛んでしまうことが分かっていないのであろう。その点、物流はやはり人流の先をいっており、西成・有馬対談でもそのことが示されている。
関連記事
-
-
動画で考える人流観光学 ロボット
https://youtu.be/u-8NkOx6OJc
-
-
岩波書店の丁稚奉公ストライキ
『教科書には載っていない戦前の日本』p.222 封建的な雇用制度の改善を求めて岩波書店側に突
-
-
『サイロ・エフェクト』ジリアン・テット著 高度専門化社会の罠
デジタル庁が検討されている時期であり、港図書館で借りて読む。本書は、NYCのデータ解析により、テ
-
-
『MMT現代貨幣理論入門』
現代貨幣理論( Modern Monetary Theory, Modern Money The
-
-
Quora 英語は文字通り発音しない単語が多い理由は、ペストの流行が原因?
Shiro Kawaiさんの名回答 1400年頃までの中英語(Middle English)
-
-
動画で考える人流観光学 『ビルマ敗戦行記』(岩波新書)2022年8月27日
明日2022年8月28日から9月12日までインド・パキスタン旅行を計画。ムンバイ、アウランガバード
-
-
21世紀を考える会「仮想通貨の現状」岩下直之京都大教授の話を聞く 2018年4月20日
Bitcoinの発掘の仕組み 256ビットの最初の30個は零が続かなければらないという約束。ハッシュ
-
-
遠くない未来、学問は人間が理解するものではなくなる(かも)【ゆっくり科学】
https://www.youtube.com/watch?v=yCIxsaLg
-
-
『音楽好きな脳』レヴィティン 『変化の旋律』エリザベス・タターン
キューバをはじめ駆け足でカリブ海の一部を回ってきて、音楽と観光について改めて認識を深めることができた
-
-
日本人が海外旅行ができず、韓国人が海外旅行ができる理由 『from 911/USAレポート』第747回 「働き方改革を考える」冷泉彰彦 を読んで、
勤労者一人当たり所得では、日本も韓国も同じレベル 時間当たりの所得では、日本は途上国並み これで