文化人類学で読み解く北朝鮮社会 伊藤亜人 公研 2017年10月号No.650
公開日:
:
最終更新日:2023/05/31
人口、地域、, 人流 観光 ツーリズム ツーリスト
韓国人がなぜ、国内海外を含めてあれほど旅行をするのか考えていたが、一つの答えが見つかったような気がする。
というより、日本人が旅行しない理由、外国人を受け入れない理由なのかもしれない。
北朝鮮と韓国に共通する特徴として「パーソナリズム(属人主義)」があるとする。
社会の流動性もパーソナリズムの特徴 コリアン・ディアスポラ
能力は個人に属するもので個人的な関係を通してこそ発揮でき、チャンスを生かす判断と勇気と行動力が期待される。組織に身をゆだねて共通の目標のために尽くすのは決してほめられるものではない。
地域社会のリアリティが朝鮮半島ではもともと希薄。どこでも生活できるし能力のある人は力を発揮して天津で切る可能性がある。空間に縛られないっ生活を理想とし。地域において蓄積、集積することを重視しない。
韓国をフィールドワークすると、すぐに隣の村に移住したり、同じ村でも別の家に引っ越ししたりする。
住居や場所や物的な条件は、人格や人生にとって二次的なものであって、精神性から切り離してこだわらない
彼らは祖先との関係を具体的な場所やビジネス、モノなどを通して実感するのではなく、祖先と自分は眼に見えない関係でつながっていると考える
関連記事
-
-
用語「物流」と用語「人流」の誕生経緯
平成26年度後期の帝京平成大学の授業で「物流論」を担当しています。偶然私にお鉢が回ってきたのですが、
-
-
観光学を考える 『脳科学の教科書 神経編・こころ編』岩波書店 理化学研究所脳科学総合研究センター編 をよんで
図書館でこの二冊を借りてきて一気に読む。岩波ジュニア選書だから、子供が読む本だけれど私にはちょうどい
-
-
東京オリンピックを迎える学生・社会人のための観光・人流概論
新しい教科書を出版しました。私はこれまで観光政策論等を中心に出版してきま
-
-
観光で中国に追い抜かれる日 Space tourism not far off, rocket maker says
CHINADAILYの記事 2000万円払えばだれでも2028年に宇宙観光ができる予定 h
-
-
学生への出題2(外国人観光客と外国人移民の違いをのべ、その違いについての評価を論述せよ)の解答への講評
まず違いの前に共通事項を上げる学生がいた。優秀な学生は「国際的な人流である」「訪問国に経済的な利
-
-
書評『日本社会の仕組み』小熊英二
【本書の構成】 第1章 日本社会の「3つの生き方」第2章 日本の働き方、世界の働き方第3章
-
-
『外国人労働者をどう受け入れるか』NHK取材班を読んで
日本とアジアの賃金格差は年々縮まり上海などの大都市は日本の田舎を凌駕している。そうした時代を読み違え
-
-
2016年7月29日「ファイナンスの哲学」多摩大学特任教授堀内勉氏の講演を聞いて
資本主義の教養学公開講座が国際文化会館で開催、場所が近くなので参加してみた。 1 資本主義研究
-
-
人口減少の掛け声に対する違和感と 西田正規著『人類史のなかの定住革命』めも
多くの田舎が人口減少を唱える。本気で心配しているかは別として、政治問題にしている。しかし、人口減少と