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東京オリンピックを迎える学生・社会人のための観光・人流概論

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新しい教科書を出版しました。私はこれまで観光政策論等を中心に出版してきましたが、本書は初めての観光・人流に関する概論書です。本書の構成は、原論、歴史、資源、行動、政策、情報としました。観光・人流に関する全域をほぼカバーできたのではないかと思います。そしてその内容は4つの特徴を持っています。

一つ目は、観光だけでなくヒトの動きにまで拡大して具体的実例を紹介しながら、学生・社会人のため、根本課題をわかりやすく解説しています。そのかわり学術論文ではありませんから、出典等については簡略化して取り扱っています。

二つ目はホームページとの連動性です。観光の語源とされる「易経」がありますが、世代によっては易経そのものの解説が必要となってきました。しかし易経の解説をする必要がある世代は、スマホは自由に使いこなせますから、著者のHPである人流・観光研究所のHP(http://www.jinryu.jp)と連動させ、本文中に示した用語を詳しく学びたい者に、更に詳しく解説を行うとともに、陳腐化するデータ等もホームページに掲示し最新のものを提供できるようにしています。また、出典や参考文献等もHPにおいて詳しく提示しています。もちろんこれらは今後とも適宜アップデートする予定です。

三つ目は学生の他、社会人外国人を対象にしていることです。プロの観光関係ビジネスマンや観光関係行政マンにもしっかりと原点に立ち返って問題意識を持ってもらえるように記述しているつもりです。特にパッケージ・ツアー料金が認可、届出料金とは無関係に決定できる仕組みについては、プロの観光人にも問題意識を持ってもらえるように記述してあります。また、日本の観光制度等については専門家からの海外への発信が少なかったこともあり、英語版を人流観光研究所HP及びacademia.eduのHPに公開する形で挑戦しました(https://independent.academia.edu/ShuichiTeramae)。翻訳ソフトを活用しましたが、ネイティヴのチェックを受けていませんので不十分な点があると思われます。ご指摘を頂ければ随時訂正してゆきたいと思っています。

四つ目はYubi-Taxi等の政策提言をしていることです。通常の教科書では政策批判はしていても政策提言までは行っていません。なお、Wikipediaは、医学的治療法等に関する記述について、内容的に批判を受けているようですが、観光学に関する項目に関するWikipediaの記述についても、同様と思われます。観光研究者のWikipediaの記述に関する対応ぶりを垣間見ましたが、このままでは観光学の進展が期待できそうに思えません。ただ医学と異なり害がないだけです。本書が刺激となってWikipediaの記述にも進展がみられることを期待しています。

 

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