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人流を考える ~百か国達成の旅~ 

公開日: : 最終更新日:2017/05/22 用語「人流」「観光」「ツーリズム」「ツーリスト」

百か国達成を目指す旅に出ることになった。今回の旅行はひたすら数を追うたびである。
その意味ではHuman Logisticsの旅であるが、ドバイの紀伊国屋で見かけたHUMAN CARGOというタイトルからは、HUMAN LOGISTICS の語感は良くなく、LOGISTICS FOR HUMAN に変えた方がよいかもしれない。

しかし、かすかな希望をもって先進医療を受けに移動する金満家も、絶望状態から脱出するため地中海を決死の覚悟で渡る難民も、ある目的を持って移動するという意味では変わりはなく、やはりHUMAN LOGISTICS なのかもしれない。

物流がそうであるように、どの国に行っても、巨大コンテナクレーンとコンテナ船、大型トレーラーでである。国による特徴などほとんどなくなっている。これにより、コカ・コーラにマクドナルド、スマホにタブレット、トヨタにBMWが世界中に行き渡っているのである。

人の移動も無縁ではない。ヒトは差異を求めて移動すると私は理解している。その一部が俗に観光と称される動きであり、旅行の一部である。物資は最終消費されて目的を達成するが、旅行の場合最終目的は定かにはされていない。あえて考えるとすれば「死」なのかもしれない。定住地が定義できるとするならば、定住地以外のところにいることは、移動していようがいまいが、旅行状態にある。宿泊と交通も相対的なものなのである。

百か国達成も、情報ツールの活用のおかげである。とくに計画を立てる際に効率的なスケジュールを組むことを可能とする。さらには、現地での実際の位置情報の把握にスマホ、タブレットが抜群の働きをしてくれる。日本の鉄道全線走破を成し遂げた20世紀末、終盤には時刻表検索の初期のものが使えたが、ほとんどが国鉄時刻表であった。従って、大阪市交通局の地下鉄時刻表がPDFでしかアップされておらず、開くのに以上に時間がかかったことを今でも覚えている。難波での乗り換えができるか否かが重要な判断に入っていた時であったから。いまは、現地での確認にGPSが不可欠である。これにも問題があり、インターネットにつながっていないと、地図情報が読めないからである。従っていったん無料Wifiのあるところでダウンロードしてから、であるくことになる。今回は、スマホの電源に問題があり、苦労した。また、三次元情報ではないところから、現地での起伏の大きさに驚かされることも、たびたびであった。

いま世界中でスマホが使われている。先進国も後進国もない。車内、路上、機内いたるところでスマホを触っている人だらけであり、私の田舎の石川県で小学生に携帯電話の使用を条例で禁止したことがあったが、時代錯誤も度が過ぎていたように思う。スマホが標準装備された社会では、無料WIFIと電源確保がさらに大きな問題である。海外旅行の場合は、空港とホテルであるから、あまり問題はない。機内の座席にも電源装置がおかれている。観光資源とは他との違いだと説明しているが、基本的にはスマホ社会では他との違いはより少なってきている。私はこれを日常と非日常の相対化だといっている。

5月3日の深夜から20日の深夜まで、バルカン、中東の旅に出た。
oneworldの特典航空券を使用し、カタール航空でドーハ、ローマとビジネスクラスを予約した。JALでなければJALのマイル10万マイルで行ける。エコノミーでも7万マイル必要であるから割安である。これにトビリシの往復も加えることができる。同じ都市は3回まで、区間は6区間というルールがあり、エアラインを複数使用すればもう一カ所訪問できるが、その場合は12万マイル必要になる。オープン・ジョー(間に陸上区間を挟むケース)も許される。今回のケースではトビリシの途中でバクーを挟んでもよかったがそこまではしなかった。
JALではないので予約は電話でしかできないが、Jalはほとんど特典航空券の空きがない。ひそかに聞いたところ、あまり出さないようだ。今回もドーハ・ローマ間の行きはなかなかビジネスがとれず、最初エコノミーで予約した。ぎりぎりになって電話してみると空きがあった。実際搭乗してみると空席が目立ったので、人気区間なのかあまり特典航空券用として早くには出さないのかもしれない。わからない。

航空機の乗り方、出入国の仕方、空港でのアクセス、wifiの使い方、両替等ほとんど共通で、案内表示も国際線の場合は英語表記があるので、国により差異はない。北朝鮮、キュウバだって同じであった。むしろローカルの場合は、日本の大半の田舎だって英語表記はなかった。その点、バルカン、中東は欧州と陸続きであり、車のナンバープレートは左側に縦の短冊で国名がわかるようになっており、少なくとも高速道路は英語表記がなされていた。日本の場合、中華系の旅行者多いのだから、日本語表記で漢字を使用する心構えが必要であろう。南アルプス市などは不利である。

私にはグルジア文字やアラビア文字は認識できないが、ロシア文字は認識できる。それは音で頭に入るからである。意味は分からないが学生の時第二外国語で学んだから音で認識できるのである。音は、生物としてDNAで認識できるようになっているものであるが、文字は後で発明されたから少し複雑になると記憶することが無理なのである。街にひらがなやカタカナが氾濫しているが、中国人にはタイ語やベトナム語と同じにしか見えないだろう。もっとも中国の簡略字も日本人には同じに見えるものがあるが、ルールを理解すればすぐにわかるようになる。

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