🌍🎒2024シニアバックパッカー南極太平洋諸国の旅　ニュージーランド　チリチリマタンガ島

◎ニュージーランド

◎宿泊

YMCA ホステル（YMCA Hostel）YMCA Hostel Aucklandから、カランガハペ・ロードにあるバー＆クラブまで徒歩2分、市内最高のショッピング街のクイーン・ストリートまで徒歩5分　朝食付き税込み2000円　カード可　港4番桟橋まで徒歩

◎ティリティリマタンギ島　

ニュージーランドは知る人ぞ知る、野鳥の宝庫。国内各地には野鳥保護区が設けられており、バードウォッチングが楽しめる。北島のオークランドから船で1時間15分の場所にあるティリティリマタンギ島も、環境保護省（DOC）が管理する野鳥保護区のひとつ。

http://www.tiritirimatangi.org.nz

フェリーは水曜日から日曜日　www.360discovery.co.nz　曜日配列を注意

Pier 4, 139 Quay Street map　9時発　75分　　帰り3:30

◎　カナダやニュージランドがエリザベス女王を国家元首にしてるのは何故ですか？

カナダやニュージーランドは21世紀の現在、英国領ではなく、国際的に独立国です。しかしながら、国家元首として英国のエリザベス女王を戴いています。歴史的に全世界に領土を所有していた大英帝国は、ご存知のように植民地争奪戦争の果てに起きた第一次世界大戦において弱体化し、南アフリカやカナダなどで起きていた宗主国イギリスとの紛争などを緩和させるために、ウェストミンスター憲章 Statute of Westminster をイギリス議会が1931年に承認しました。それによってカナダは、英連邦の一員としてとどまりながらも政治的に独立、ニュージーランドも同様の待遇を受けたのですが、カナダや南アほどには英国からの独立にあまり関心を持たなかったニュージーランドの憲章の正式批准は第二次大戦後の1948年となりました。つまり独立戦争などによって宗主国から独立しかなったために、カナダもニュージーランドも独立記念日などというものは持ってはいません。「カナダの日」というカナダ建国記念日は存在しますが、これは1931年の憲章とは全く関係のないものです。ニュージーランドにおいて、六月の第一月曜日がQueen’s Birthdayと定められていて、大事な祝日です。

(英国女王は 1953-1954, 1963, 1970, 1974, 1977, 1981, 1986, 1990, 1995 並びに 2002年と10度にわたってニュージーランドを訪れています。この写真は近所のスイミングプールの壁に掲げられていた女王陛下NZ訪問の際に撮られた写真。回答者撮影。こういう写真はNZの街中にしばしば見つけることができます）

ニュージーランドNZは独立しながらも、英国連邦 Commonwealthの一員。英国女王のNZにおける権限は、新しく作られる法令などの国会における承認や首相の任命などに限られます。すなわち日本の象徴であられる天皇陛下と同じような役割を果たされているのです。NZにおいても女王は象徴のようなもので、政治的権力は一切行使することはできないのです。しかしながら、当然女王はNZには住んでいらっしゃらない。ならばどのようにして国会運営に関与するかなのですが、実はNZには全権を委任されているGovernor Generalという特命大使がいらっしゃるのです。現在のGovernor Generalはこの方です。首都のウェリントンにお住まいのデイム・パティ・レッディさん Dame Patsy Reddy。

（c) New Zealand Parliament

つまり、NZが独立国家となる以前より存在した英国提督が、いまもなお職務を継続して女王の代理を務めているという形態を保ち続けているのです。女王は象徴的な存在ですが、何度もNZを訪れていらっしゃいますし、つい先ごろ(2014年）、ウィリアム王子ならびにキャサリン妃がNZを訪れて皇室フィーバーで国中が湧きかえりました。

(c) The Road Trip

女王の肖像が描かれた歴代のNZのお札。お年を召されてゆくのが一目瞭然。

1967年

1981年

1999年

2018年（現行紙幣…　しかしながら電子化によってほとんどお目にかからない）

…などのように、国家元首としてのエリザベス女王は、ニュージーランドの生活の中に紙幣として当たり前のように溶け込んでいます。メディアもロイヤルファミリーのニュースは、自国の話題であるかのように報道します。NZは文化的にも圧倒的に英国贔屓。同じ英連邦国家である隣国オーストラリアの街を英国的だという人はほとんどいないと思いますが、英国のオックスフォード大学のクライストチャーチ・カレッジにちなんで名づけられた、南島最大の都市クライストチャーチなどはまさに英国を真似て都市設計をされたような街なので、ほとんど小英国そのもの。

(c) Latest breaking news NZ | Stuff.co.nz | New Zealand

まとめ：

元宗主国である英国女王が、いまもなおカナダやニュージーランドの国家元首なのは、アメリカ合衆国の場合と異なり、平和裏に国家形態を損なうことなく、形式上の君主制を日本の皇室に似た象徴的存在として戴く政治体制を作り出したことによる。女王の代理人である英国総督Governor Generalが法令の承認などを執り行うが、女王自身には政治的発言力はない。エリザベス女王陛下はキウイ（ニュージーランド人）に親しまれ、敬愛されています。