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🌍🎒2023夏 シニアバックパッカーの旅 2023年8~9月 中東アフリカ旅行全体

公開日: : 最終更新日:2023/09/07 シニアバックパッカーの旅

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2023年8月21日夜、成田をドーハ経由イランに向け出発。これからトルクメニスタン、イラク、アルジェリアなどを回る予定。
カタール航空はほぼ満席、後方座席はほとんど日本人女性、中程座席は日本人以外で、こちらの方が倍近くはいた。同日羽田発ドーハ行きもあるから、これだけではわからないが。
カタールは、日本をはるかにしのぐ一人当たりの高額所得の国、米国批判どころか体制批判を厭わないテレビ局のアルジャジーラがある、絶対王政の不思議な国である。民主国家だと自負するわりには、ジャニーズ問題などに自発的に触れられない日本の主流メディアとは大違いだ。
機内の時間潰しとして、これまでのようには、最新の海外映画に興味をそそられなくなった。歳のせいにするには悔しいので、メディアとしての映画もその役割がネット社会の中でテレビ、新聞とともに変わってきているからだ思うようにしている。
かわりに、持参した「公研」2023 8月号no720 竹村公太郎氏の「大土木技術者、家康が築いた近代日本の鍵」を読む。氏は国土交通省が出来た時の河川局長で、初省議の時、大石道路局長と並んで座っておられたことを覚えている。
氏は、経済学者が金流を中心に歴史を語るように、水流を中心に歴史を語られる稀有な論者で、その水流は地形によって決まるから、地形に手を加える土木技術者の視点から、歴史を語り、徳川家康を論評している。以前に森林学者の江戸の里山、禿山論を読んだ時と同じ新鮮さ覚えた。
当時唯一のエネルギー源の木を伐採し尽くした京都関西は、山からきれいな水が流れてこなくなった為、極めて不潔な地域で疫病蔓延、羅生門の世界である。秀吉に封じ込められたとはいえ、家康が関ケ原の合戦後も江戸に居続けた根拠の一つとする。そして河川なき故に森林が残っていた武蔵野台地に目をつけ、更には利根川を東遷させ、北からの防衛に備えるとともに、関東に大穀物地帯を創出させたとする。
話は東北震災に及び、仙台が電気も水道も止まったにもかかわらず下水が止まらなかったのは、伊達政宗が高台を城下にしたからだとする。清盛が神戸に、頼朝が鎌倉に本拠をすえたのも、自然流下で排水できるからだとする。逆に家康が大改造した東京が被災すれば簡単ではないことは、氏の話を聞くと素人の私でも直ぐに理解できた。
氏は広い関東平野が出来上がったからこそ、日本が明治の近代化ができたとする。西郷、大久保が反対するなか、伊藤博文、大隈重信はイギリスで国債を売った金で、たった18年で東北から東海道まで、鉄道を開通させてしまったと評価する。確かに、中国の新幹線敷設のスピード感を持ち出すまでもなく、現代日本のリニアや新幹線建設のスピード感の欠如には、嘆息せざるを得ないが、欧米列強の帝国主義下の明治期とことなり、現代はその分必要性が薄いのかもしれない。必要性の高い首都圏の国鉄五方面作戦は超スピードで実行され、地下鉄網は世界に誇れるものとなっているからである。

2023年8月21日から9月4日までのイラン、トルクメニスタン、イラク(エルビル)、エジプト(スエズ運河)、チャド、南スーダン、リビア、アルジェリア旅行を控え、円安の動向に一喜一憂している。と言って航空券等ほとんどはネット予約で支払いは済ませており、ほぼ140円程度でフィックスされている。今回はカード、ATMが使用できない地域が多く、新宿のチケットショップで144円程度でドルを10万円程度購入した。

安く航空券を手にいれる方法は、TAIICHI氏のYoutubeが参考になる。定番のskyscannerのほか、skiplaggedが面白い。またgooglefrightは matrix airfare search というエンジンがもとになっているという情報もありがたい。skiplaggedの途中下車を利用する航空券購入方法は、公的運賃規制が廃止された結果のたまものである。

TAIICHI氏の経済解説は秀逸である。世界中各国は公債を擦りまくっている。コロナ禍ではなおさらである。日本では無責任なMMT論者がワイドショウでこうさいはっこうを煽りまくっていた。そのような状況下ではインフレになるのは当たり前で、不動産投資等に向かうのは必然。家屋はきちんとメンテしていれば価格はインフレに対応して上昇する。日本の家屋だけが特殊なのであるようだ(注 中国はどうなのか?)。

イラン等のイメージは、日本のメディアをもとに判断していると間違えてしまう。モスクワもテヘランも豊かであり、女性の社会進出は日本をはるかに上回っている。日本のメディアは欧米のメディアを元にしているが、欧米メディアも危うい。このことは今のウクライナ、ロシア報道でも同じであるが、欧米メディアは、CNNに対抗するfoxnews等があるからまだましかもしれない。

その点、Youtube情報では様々な情報がえられる。立場がはっきりしている報道であるから、その分見る方が気を付ければいいのである。マスメディア系のYoutubeはテレビとあまり変わらなく、またテレビで活躍しているコメンテーターのYoutubeは、二次、3次情報が多くみても時間の無駄である。わずかに高橋洋一氏が例外かもしれない。

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