*

シニアバックパッカーの旅 ジャパンナウ原稿2019年11月 太平洋島嶼国等の観光政策

公開日: : 最終更新日:2023/05/21 シニアバックパッカーの旅, ジャパンナウ観光情報協会

 ラグビーのワールドカップ戦を偶然サモアでむかえた。現地は日本時間より五時間早く、開始時間は深夜。皆寝てしまっている。おまけに翌朝は日曜日だから皆教会。私の周りではどこにもラグビーの余韻などなかった。 今回の旅行は太平洋島嶼地域をアイランドホッピングしていた。トンガやツバルなどは名前が知られているが、ポンペイ、ウベアのように知られていない島も多い。その点サモアは知名度は抜群。サマセットモームやスティーブンソンなど著名作家が話題を提供したからだ。しかし、島の規模は淡路や佐渡とあまり変わりがない。従ってサモアのラグビーチームがいかに国際宣伝に寄与したかという評価をした方が良い。チーム淡路がイングランド相手に国際試合をすれば、淡路の国際的知名度は一気に上昇するはずだ。 ツバルも海面上昇による水没危機で有名になった。これらの島は、広く他の太平洋諸島等と交流はあったものの、自給自足的社会であった。しかし現代は、車を筆頭に、テレビ、スマホ、ビール、コーラ、リンゴにサッカーボールと、島では生産できない物資であふれている。といって価格は先進地域と変わりはない。生活廃棄物が発生し、毎朝ごみ収集車が回っている。こんな地域で政策として観光を推進すべきか考えさせられる。既に住民用で、物流や廃棄物処理はキャパシティギリギリに近い状態にある。金を稼ぐためとはいえ、よそ者のために割く余裕などない。オーバーツーリズムなどと言わなくても、当たり前なのである。だからか、ツバルでは全く観光宣伝ポスターは見かけなかった。島を離れる人の首にかけてあげるお別れの首飾りが、唯一空港前で売られていた観光土産品だった。日本の有名観光地も、ツバルのように周りが海に囲まれていないだけで、物流や生活廃棄物処理などを通して、地域にはキャパシティの限界があることを知り始めている。

関連記事

no image

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 5月6日 マルタからイタリア・ボローニャ

マルタ、サンマリノの旅の動画 https://photos.google.com/search/_

記事を読む

🌍🎒 🚖シニアバックパッカーの旅 ロンドン配車アプリ調査報告①~初めに~きっかけとねらい 2015年3月

○空港での衝撃 英国は国連加盟国4か所目の国である。1970年の中国(香港、台湾)、1973年

記事を読む

🌍👜シニアバックパッカーの旅 ⑦ 2月23日~24日 ⒀ジョージア州 アトランタ

2018年2月23日トリニダートドバコ⇒マイアミ⇒アトランタ(米国13州目) トリニダートドバコを

記事を読む

🌍🎒2024シニアバックパッカー 世界一周の旅 ギニアビサウ(国連加盟国176か国目) OXB 

https://photos.google.com/album/AF1QipMSF-vP9uih

記事を読む

no image

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 2022年5月4日夕刻~5日早朝 トレント

ベローナからトレントへはマシンで購入。予定が変わる場合はネット購入よりマシン購入の方がよい。しかし、

記事を読む

Addis Ababa, the first time in a while, transit

I stayed at a hotel for transit by arranging for

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーの旅 動画で見る世界人流観光施策風土記 2016年2月8~10日 ヨルダン(国連加盟国69か国目) アンマン、ペトラ遺跡

◎ 2月8日~10日 ヨルダン・アンマン① 8日深夜カタール航空で羽田発ドーハ経由アンマンに向

記事を読む

Travel writing through practical tourism research on Mongolia Tsaatan ethnic (especially concerning with a reindeer and shermanism) 1

There is Hovsgol region in the most northern part

記事を読む

no image

奢侈禁止令とGOTOキャンペーン (ジャパンナウ原稿)

個性を重視するはずのものである観光は、本来権力とは無縁であり、権力を前提とする政策と結びついた観

記事を読む

🌍🎒シニアバックパッカーへの道 動画で見る世界人流観光施策風土記 2007年2月19~24日 エクアドル(キト、ガラパゴス)(国連加盟国31か国目)

高崎経済大学教授時代、キトと世界遺産第一号のガラパゴスを旅行。ビジネスを利用し、顧問先のJTBの手配

記事を読む

AIに聞く、甘利俊一博士の「脳・心・人工知能」を参考にした、『観光資源反応譜』の提案

人流・観光に関する学生用の教科書として、amazonのkindleで『

シリア、リビア旅行前によむ『アラブが見たアラビアのロレンス』

日本人の一般的な英国のイメージは、映画「アラビアのロレンス」に

『脳・心・人工知能』甘利俊一著講談社BLUEBACKS メモ

AIの基本技術は深層学習とそれに付随して強化学習 そのあと出現した生成

no image
🕌🎒2025シニアバックパッカー国連加盟国192か国達成の旅 190か国目イエメン

  Facebook投稿文 https://www.faceb

no image
🕌🎒 2025シニアバックパッカー国連加盟国192か国達成の旅 189か国目アフガニスタン カブール

facebook投稿文 2025年7月15日 成田を午後5時に

→もっと見る

PAGE TOP ↑