*

シニアバックパッカーの旅 尾国国次氏と真鶴へ

公開日: : 最終更新日:2023/06/02 シニアバックパッカーの旅, 国内観光

昨日11月7日急に日ごろお世話になっている向島の尾端さんから電話があり、今日8日真鶴の魚座見学に行くことになりました。車の中で事情をお聞きすると、真鶴町は平成7年から経営しているレストラン(敷地面積253㎡ 床面積133㎡ 鉄骨コンクリート造2階建)を、国の補助金の制限期間20年が切れる来年4月から指定管理に出したがっているとのことで、引き受けることに参加するか否かの判断に悩んでいるとのことでした。

施設は、地方卸売市場(敷地面積2458㎡、鉄筋コンクリート造2階建、延べ床面積2092㎡)と一体となっており、そのほか施設内にコミュニティー施設(鑑賞用大型水槽)等、店舗棟、駐車場があります。建設費は7億強で補助金が3億強出ています。

120129

魚座の食堂、物販等収入は平成18年度の1億1千万円をピークに漸減し、24年度は7千万円になっています。収支は23年度までは黒字でしたが、24年度は遂に2百万円程度の赤字を出してしまいました。なお、町営ですから固定資産税等はかからず、その一方で償却もしていません。

建物の2階にレストランがあります。

134148

 

コミュニティー施設の水槽は全部は使われていませんでした。

145

真鶴漁港の風景は下記のとおりで、小型マリーナもあり、民間の遊覧船も出ています。

132

魚座の岸壁には遊漁船が着桟していました。

138

 

店舗棟には4軒の店が月30,000円で入居しており、漁業組合直営の魚屋がありました。

118

市場を中心に民間レストランが営業しています。

127

町営レストランを民間に指定管理に出すにしても、引き受け手からする課題は真鶴町の観光政策の今後の方向です。半島突端の町営施設ケープ真鶴の中のレストランも閉鎖されていました。

真鶴町全体の観光政策の方向性を明確にし、その中で当該レストランの位置づけをしておかないと経営問題は解決しないでしょう。その場合、真鶴だけではなく、湯河原、小田原等との差異の出し方、共存の仕方、東京方面へのPRの仕方を考えないといけないでしょう。交通の流れは単純で、JRの場合は東海道線真鶴駅、半島周遊はバス。マイカーの場合も半島東海岸と半島縦断道路による周遊コースが基本となっていますから、計画は作りやすいでしょう。

 

真鶴は、観光政策を研究する立場でも多くの材料を提供している場所です。1993年の美の条例と呼ばれる真鶴町まちづくり条例でも話題になったように開発規制の先進地域です。その間の事情は「真鶴町のリゾート開発規則条例と自治体の都市計画権限」http://ir.lib.shizuoka.ac.jp/bitstream/10297/4872/1/100426001.pdfに要領よくまとまっています。

 

 

 

 

関連記事

no image

シニアバックパッカーへの道 1997年3月7日~14日 物流企画課長 香港・ベトナム(国連加盟国22か国目)

貨物流通企画課長時代に、ベトナム政府に物流合理化についての講義をするという名目の海外調査が実施され、

記事を読む

シニアバックパッカーの旅 2012年8月 ドイツ(ノイシュバインシュタイン城、ヴィース教会、ニュールンベルグ、運河)

    ヴィース教会 ドイツ南部ののどかな村、シュタインガーデ

記事を読む

no image

シニアバックパッカーへの道 2009年8月6、7日 ルーマニア(国連加盟国49か国目)ブカレスト ドナウデルタ

チャウシェスク大統領で日本でもすっかり有名なったルーマニア。帰国の日にみる 日本からは

記事を読む

シニアバックパッカーの旅 2016年2月 中東・東アフリカ旅行記8 ウガンダ(国連加盟国74か国目)・エンテベ

2月16日  ナイロビからアジスアベバの途中でウガンダ観光を計画した。東アフリカ共通ビザの一つがU

記事を読む

シニアバックパッカーの旅 動画で見る世界人流観光施策風土記 2016年2月8~10日 ヨルダン(国連加盟国69か国目) アンマン、ペトラ遺跡

◎ 2月8日~10日 ヨルダン・アンマン① 8日深夜カタール航空で羽田発ドーハ経由アンマンに向

記事を読む

シニアバックパッカーの旅 成田帰国 2022年5月18日

18日13時、成田空港到着、皆急いでCIQへ。しかしいつもと違い、特に外国人の足取りは慎重。日本

記事を読む

no image

シニアバックパッカーの旅 2019.10.11 フィジ―(国連加盟国18か国目) ナンディ見学

https://photos.google.com/photo/AF1QipMGxtv0x4s61

記事を読む

シニアバックパッカーの旅 北中米旅行記④ 11月8日 ケイマン(🏳‍🌈❿英国領)からキューバ(国連加盟国82か国目)入国

◎ブルーマウンティン キングストンからハバナ行のカリブ航空の航空運賃は183ドル。これに税金負荷を

記事を読む

Lesotho · Maseru (151) February 24th and 25th February 2019

I spent three hours at the transit of John. It wa

記事を読む

シニアバックパッカーへの道 2006年 オランダ(国連加盟国30か国目)アンネの館 レンブラント

ニシンのハンバーガーを食べた記憶が一番ある。 アムステルダム駅は東京駅のモデルとかで、

記事を読む

no image
言語とは音や文字ではなく観念であるという説明

観光資源を考えると、言語とは何かに行き着くこととなる。 愛聴視し

no image
世界の運営を米国でなく中露に任せる 2023年6月7日  田中 宇

https://tanakanews.com/230607armeni

ヘンリーSストークス『英国人記者からみた連合国先勝史観の虚妄』2013年祥伝社

2016年10月19,20日に、父親の遺骨を浄土真宗高田派の総本山専修

旅籠とコンテナは元来同義 自動運転時代を予感 『旅館業の変遷史論考』木村吾郎

世界各国、どこでも自動車が走行している。その自動車の物理的規格も公的空

no image
旅館業法論議 無宿人保護(旅館業法)と店子保護(不動産賃貸)の歴史 

◎東洋経済の記事 https://t

→もっと見る

PAGE TOP ↑