*

ブロックチェーンと白タク、民泊シェアリングエコノミー 『公研』2018.12.No.664 江田健二×大場紀章 を読んで考える

白タクや民泊は、絶えずその有償性が問われて、既存業界の攻撃の的になる。無償であれば全く問題がない。チップもタクシー運転手やホテルのドアマンが受け取っているから問題はない。

表記の対談は「公研」で「変わるエネルギーの形とブロックチェーン技術」と題したもので、大変なヒントが得られた。ブロックチェーンを活用した電気の利用シーンをより便利にするサービスが広がることが考えられる語っており、海外ではバッテリーのオーナーを通して、蓄電池の容量をシェアしあうという実証実験が行われているとある。

であれば、車のオーナー、部屋のオーナーを通して、利用状態をシェアしあうということも考えられることに気が付いた。

現実貨幣でもチップなら直接の対価ではないという解釈であれば、仮想通貨(暗号通貨)はなおさら間接なものであろう。仮想通貨まで行かなくてもマイレージを使用することを違反だとすると、ポイントが付くクレジット等で支払う場合のタクシーメーター制度が維持できなくなる。

「公研」のおさらいをすると、ブロックチェーンの定義は大場氏によれば「ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを使い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率がゼロへ収束するプロトコル、またはその実装をブロックチェーンとよぶ」簡単に言ってもらうと「信頼できる人を決めなくても一度行った取引の改竄の難しさを保証できる分散型システム」としている。

もともとブロックチェーン技術が生まれたのは政情が不安な東欧 彼らは自国政府よりもこうした技術の方が信頼がおけると考えた

ここで注意しておかなければならないのは、取引の信頼性であって、個人や企業の信用を保証するわけではない

ブロックチェーン技術は仮想coinと現実の通貨との取引をする際の安全性を保障してくれないので、そこにセキュリティ上の懸念が出てくる。

ビットcoinなどの仮想通貨だけですべて完結するか、仮想通貨を介さないスマートコントラクトであれば、ハッキングや改竄といった面では安全。現実の通貨と交換するという要素が入った瞬間に、ビットcoinはある意味で弱点が出てきてしまう

江田氏はブロックチェーン技術について、「離れた人に対して、だれにも邪魔されずに価値あるものを送れる技術」と説明する。一度もあったことのない人と、仮想通貨であれば通貨という価値を、電気であれば電機という価値のあるものをやり取りできる、ブロックチェーンの面白いところがここにある

江田氏は、小さな価値を交換する場合がブロックチェーン技術が良いと言っている。駅や電車の混雑緩和に、ブロックチェーンの仕組みを使って、小さな単位の譲り合いの取引をする仕組みを説明している

これまで価値のやり取りは国が発行する貨幣ですべてやっていた。今新しい技術ができたことにより、皆がどの取引にどのくらい信用があればちょうどいいのか試している状態 インターネットが普及していった展開と似ている

自動運転になると、停止状態はもったいないから必要な人のところに走らせる。劇的に効率的になる。稼働率が上がれば走行距離が長くなる。そうなればガソリンより電気の方がよくなるので、電気自動車が一気に普及する。そして効率駅になるので必要とされる台数も劇的に減る

関連記事

no image

松尾豊氏の「デープラーニングの先にあるもの」を聴講して、「配車アプリ」を考える

本日、東大の山上会館において資本主義研究会が主催した表記講演を聞いてきた。 松尾氏の説明では、

記事を読む

no image

実運送と旅行業の関係(交通労連ハイタク・2018年交通運輸政策全国討論集会に関するタクシージャパンの記事)

実運送と旅行業の関係は、関係者の関心が高いが、正確な理解に欠けている分野であり、私の博士論文の主要テ

記事を読む

no image

2016年3月8日錯覚研究会

錯覚研究会におよびいただき、観光の話をさせていただいた。発表資料はHPの講演資料集に掲載してある。h

記事を読む

no image

パチンコの換金用商品と白タクの謝礼

自動車運送の無償、有償解釈通達が出た。 法治国家であるから、きちんとした解釈をしないといけない

記事を読む

no image

観光資源としての「隠れキリシタン」 五体投地、カーバ神殿、アーミッシュとの比較

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産登録された。江戸時代の禁教期にひそかに信仰を続け

記事を読む

no image

『サイボーグ化する動物たち 生命の操作は人類に何をもたらすか』作者:エミリー・アンテス 翻訳:西田美緒子 白揚社

  DNAの塩基配列が読破されても、その配列の持つ意味が分からなければ解読したことにはならない。本書

記事を読む

ロンドン配車アプリ調査⑥(まとめ) 人流サードパーティ(3PHL)の将来

人流を考察していると絶えず物流の世界を追いかけていると感じる。コンテナの出現により海運同盟が崩壊し、

記事を読む

no image

日本観光学会に参加して

6月26日日大商学部で日本観光学会が開催され、「字句「観光」と字句「tourist」の遭遇」と題して

記事を読む

no image

Analysis and Future Considerations on Increasing Chinese Travelers and International Travel & Human Logistics Market ⑨

VIII Caribbean cruise and the United States 1 Ove

記事を読む

no image

livery stable とlivery cars 流し営業の歴史

図書館から「真昼の決闘(ハイヌーン)」を借りてきて見た。 そのなかで、Livery stapleの

記事を読む

no image
『日本人になった祖先たち』篠田謙一 NHK出版 公研2020.1「人類学が迫る日本人の起源」

分子人類学的アプローチ SPN(一塩基多型)というDNAの変異

no image
『山形有朋』岡義武 岩波文庫

p.208- 晩年とその死  世界戦争に関し、米国の対日態度は

no image
172-3 リトルハバナ

Calle Ocho Walk of Fame ht

no image
172-2 マイアミビーチ 

マイアミビーチ・エアポート・フライヤー   https://www.

172 Arubaアルバ

トリップアドバイザー4位:アルバ 「再生エネル

→もっと見る

PAGE TOP ↑