位置情報革命が生み出す黒船Uberと自動運転車 (ジャパンナウ観光情報協会2014年1月)
公開日:
:
最終更新日:2023/05/28
ジャパンナウ観光情報協会, ライドシェア
GPS、スマートフォンの登場により位置情報の手軽な把握が可能となった。ネット検索最大手のGOOGLE社はこの位置情報に敏感である。Uberを買収 し、自動運転技術開発にも乗り出している。2001年に東京交通新聞社から「モバイル交通革命」を出版させてもらい、それがご縁で、桑原守二氏(元NTT副社長)を中心に位置情報研究会を立ち上げ、携帯電話にはメールの次にGPSを標準装備すべきと主張した。現実はデジカメが先行した。盗撮なる言葉が生み出されたくらいであり、映画の出現時も「入浴中の奥様」を期待させていたから、現実のニーズに適合したという意味では正解だったのかもしれない。2009年システムオリジン社(タクシー無線のシステム設計会社)から「ユビキタス時代の人流」を出版し、電波のレールが鉄道と自動車の法的垣根をなくすと予言した。 スマートフォンはカーナビを席巻する勢いでマンナビを普及させ、オンデマンドタクシーのUberシステム(正確には旅行業)も日本に上陸した。これに乗り放題運賃制度(月極めパッケージツアー)が組み合わされれば、モバイル交通革命で主張した総合生活移動産業「指タク」(親指一つでいつでもどこでも呼び出せるタクシー)が実現するはずである。 2013年モーターショーでは自動運転車が展示された。高齢時代に突入し30万人は存在すると推測される認知症の運転免許保有者が問題視されているからである。自動車を人間の自由な運転に任せるより半分機械任せ、コンピュータ任せの運転にゆだねた方が、自動車はずっと安全で合理的な乗り物になるはずだという考えが世界中で強まり始めている。日産は2020年までに市場に出すと宣言している。知の巨人・立花隆氏はこの自動運転車はロボットであり人工頭脳としている(文藝春秋2014年2月号「自動運転の時代」)。 将来、位置情報とヒトを移動させる脳の働き情報の分析が進めば、科学的な人流学が成立し、古典的な観光学は終焉するであろう。
関連記事
-
-
livery stable とlivery cars 流し営業の歴史
図書館から「真昼の決闘(ハイヌーン)」を借りてきて見た。 そのなかで、Livery stapleの
-
-
本山美彦著『人工知能と21世紀の資本主義』 + 人流アプリCONCURの登場
第6章(pp149-151)にナチスとイスラエルのことが記述されていた。ヤコブ・ラブキンの講演を基に
-
-
🌍👜シニアバックパッカーの旅 ⑨ ジャパンナウ観光情報協会9月号原稿 ミャンマー散骨旅行記(2)
ヤンゴンはこれから高度経済成長期を迎える。1970年初めて渡った時の香港に感じが似ていた。宿泊したホ
-
-
在日中国人の観光客用「白タク?」行為の合法・非合法論議
問題定期 在日中国人が、中国のHPに自家用車による都市観光や空港送迎を、人民元建てで広告宣伝し
-
-
🌍👜シニアバックパッカーの旅 ジャパンナウ観光情報協会2016年3月号原稿 スマホで海外旅行の未来
二月中旬に中東・東アフリカを駆け足で旅行した。ネットで予約から決済まで行った。スマホに搭乗の注意喚起
-
-
配車アプリの話題と将来 Hailoと提携しているナニワ交通を訪問して
○巨額投資を呼び込む配車アプリ会社 タクシーアプリが話題になっています。Hailo等はロンドン
-
-
ジャパンナウ観光情報協会原稿2016年5月号 月極定額乗り放題サービス
月極定額乗り放題制は、携帯電話やプロバイダーが月極定額で使い放題なら、飛行機の代金も月払いにして
-
-
旅行業法と道路運送法等の関係について 東京交通新聞2021年5月17日
5月17日 特別寄稿=人流・観光研究所所長、寺前秀一氏、「公共交通運賃とパック料金
-
-
パッケージツアーとレンタカー
/http://www.jtb.co.jp/kokunai/promotion/theme/39
-
-
🗾🚖シニアバックパッカー 2019年2月4~5日 チームネクストi 淡路島 Uber見学
チームネクストのUber見学に参加するため、久しぶりに淡路島に行ってきた。 大阪空
- PREV
- 観光とタクシー論議 (執筆時 高崎経済大学地域政策学部教授)
- NEXT
- 人流・観光論議
