『原爆の子』1952年新藤兼人監督
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最終更新日:2023/05/30
動画で考える人流観光学
図書館で借り、見た。1952年はアメリカから施政権を返還されたので、この映画が可能になったのだろう。母親も福井女子師範学校を出て小学校の教師をしていたので、音羽信子の姿とダブって見える。見ているうちに前にも見たことがあることを思い出した。白黒なので、汚いみすぼらしい場面もぼんやりしてる。
アフリカやマニラのスラム街の方が、元使用人の岩吉のバラックよりはましなように思う。原爆の場面は直接出てこないが、原爆症等の子供たちが出てくる。そういえば原爆症という言葉も懐かしいが、だんだん死語に近くなってきている。アメリカ人に訴えかけられる芸術性の高い映画をだれか作ってもらいたいものである。映画は広島市が後援している。戦死、被ばく死亡した息子夫婦の子供、孫は孤児院にいるという設定。孤児の数は、空襲を受けた他都市よりは広島のほうが多いということにようだ。被ばくで子供ができなくなった女性も出てくる。
櫓の周りでの盆踊りシーン。私にも記憶がある。街灯が少ない時代。ちゃぶ台、スイカ、蚊取り線香、手ぬぐい、すだれ、麦わら帽子・・・
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