*

「尾原和啓氏(ITジャーナリスト)×松尾豊氏(東京大学大学院准教授)「日本がAIで勝負すべき、AIプラットフォームビジネスの次の次」」の重要点抜き書き

下記サイトに記事が出ている

http://ascii.jp/elem/000/001/783/1783434/

ディープラーニングによる画像認識はかなり進み、アプリケーションが多数出てきています。次の段階としては機械・ロボット系への応用となりますが、なかなか実用に結びつきにくい状況が続いていました。しかし、この半年~1年くらいで「World Models」(世界モデル)を構築する研究が出てきています。」

世界モデルについて簡単に説明すると、これはAIのエージェントが部屋の周りを回ると、机の形や誰がどんな配置で座っているかなど、構造や状況の空間認識ができるものです。人間にとって、視覚情報は単なる映像です。また、人間は筋肉への時系列の信号で身体を動かしています。基本的にこの2つの情報しかないのに、人間はこの世界が三次元であることがわかっています。つまり、この2つの情報の時系列から潜在的な構造を見つけ出しているのです。従来のSLAM技術などでは、世界の構造が三次元であると最初に仮定し、タスクをナビゲーションに絞る必要がありました。

例えば、ものをつかむ、投げる、たたく、ちぎる、打つ、それぞれに異なる潜在構造があります。それが仮定なしに学習できる世界モデルができてきて、AIで機械・ロボット系をうまく動かせる状況が整いつつあります。

機械・ロボット系でのAIによるモデル化が進んだ先の段階では、「言葉」や「意識」の解明も進んでいくはずです。

動物としての知能に関して言うと、実は犬も猫も世界モデルを持っています人間はその上に言語という機能を載せていて、言語の一番の特性は、任意の瞬間に情景を思い浮かべられる、すなわちイマジネーションがあることなんです

人間がなぜ言語を持っているのか、それが数理的にどういう意味を持つかについては、もしかするとこの2 ~ 3年のうちに解明されるかもしれません。そうなると、言葉の意味・理解を伴うような自然言語処理ができるようになります。これは人類史上にとって巨大なインパクトになります。GoogleやFacebookがやりそうですね。

AIの世界において、次に何が起こるか、ですね。これまではインターネットの中の、閉じた空間でのビジネスの覇権争いが起きていました。インターネットの進展により、デジタルがすべてをオーバーラップするようになり、どんな情報がネットのどこにあるかを探すことに価値が生まれて、Googleの価値は高くなりました。人間関係もネット上でつながった方が効率が良いということで、人間関係を凝縮したFacebookの価値が高くなりました。今度は「AIによってリアル社会の何を再構造化できると一番価値が高くなるか?」という戦いが始まろうとしているのです。

 一番わかりやすいのが「信用」情報ですよね。中国では「アリペイ」(支付宝)、「WeChatペイ」など、いろいろな企業が決済システムの市場を取りにいっています。一見するとみんな決済を取りにいっているように見えるのですが、実はそうではないんです。人間の信用を可視化することが、おそらく次のGoogleなので、信用を取りにいっているのです。

関連記事

Chicago TAXI APP 米国自治体が公式タクシーアプリを採用した例

http://chicagoinno.streetwise.co/2016/01/04/chicag

記事を読む

no image

日本人の北朝鮮観光

他事考慮での観光交流の中断 日本人観光客の北朝鮮訪問数の増加は、両国観光関係者にとっては利害が一致

記事を読む

no image

人口減少の掛け声に対する違和感と 西田正規著『人類史のなかの定住革命』めも

多くの田舎が人口減少を唱える。本気で心配しているかは別として、政治問題にしている。しかし、人口減少と

記事を読む

no image

QUORA 李鴻章(リー・ホンチャン=President Lee)。

学校では教えてくれない大事なことや歴史的な事実は何ですか? 李鴻章(リー・ホンチャン=Pre

記事を読む

歴史認識と書評『暗闘 スターリン、トルーマンと日本降伏 』長谷川毅

日本降服までの3ヶ月間を焦点に、米ソ間の日本及び極東地域での主導権争いを克明に検証した本。

記事を読む

no image

「食譜」という発想 学士會会報 2017-Ⅳ 「味を測る」 都甲潔

学士會会報はいつもながら素人の私には情報の宝庫である。観光資源の評価を感性を測定することで客観化しよ

記事を読む

no image

「米中関係の行方と日本に及ぼす影響」高原明生 学士會会報No.939 pp26-37

金日成も金正日も金正恩も「朝鮮半島統一後も在韓米軍はいてもよい」と述べたこと  中国支配を恐れてい

記事を読む

no image

明治維新の評価 『経済改革としての明治維新』武田知弘著

明治時代の日本は世界史的に見て非常に稀有な存在である。19世紀後半、日本だけが欧米列強に対抗し

記事を読む

no image

和食とウナギ

福岡の和食タクシーの話を聞いた翌日、チームネクストで柳川にいった。柳川はウナギが名物のようで、うなぎ

記事を読む

no image

5月7日 ルビコン川

サンマリノの帰りにルビコン川を見る予定にしていた。往きの列車の中から必死に川を探したがわからなかった

記事を読む

no image
Quora 韓国の方が言う「日本は一度も真摯に謝罪した事が無い」というのは客観的に見て事実ですか?

https://jp.quora.com/%E9%9F%93%E5%

no image
ヴァーチャル旅行 中国編(総括)

中国は、これまで、北京、上海、天津、大連の4大都市、チベット

no image
ここまで進化したのか 『ロボットの動き』動画

https://youtu.be/fn3KWM1kuAw

no image
『ミルクと日本人』武田尚子著

「こんな強烈な匂いと味なのに、お茶に入れて飲むなんて!」牛乳を飲む英

no image
ヴァーチャル旅行 USA50州編②

全米25州の旅程である。交通が発達しており、バスや鉄道が必ずしも経済

→もっと見る

PAGE TOP ↑