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中国新疆ウイグル自治区カシュガルからパキスタンのハンザ地区を通過してパキスタンの空港から日本に戻るルート

中国新疆ウイグル自治区カシュガルからパキスタンのハンザ地区を通過してパキスタンの空港から日本に戻るルートを、時間、費用、手続きを含めて教えてください。

 

はい、中国・パキスタン間の国境を越え、フンザ(ハンザ)地区を通過して日本へ戻るルートについて、移動手段、所要時間、費用、および必要な手続きの概略をご案内します。

このルートは、世界的に有名な**カラコルム・ハイウェイ(KKH)**を経由する、非常に壮大で、かつ難易度の高い旅路となります。


 

🗺️ 全体ルートの概要

 

このルートは大きく3つのセクションに分かれます。

  1. カシュガル(中国) タシュクルガン(中国)
  2. タシュクルガン(中国) ススト(パキスタン国境) フンザ地区(パキスタン) (国境越えセクション)
  3. フンザ地区(パキスタン) パキスタンの主要空港 日本

 

1. 🇨🇳 カシュガル 🇵🇰 フンザ地区(国境越え含む)

 

 

移動手段と所要時間

 

区間 移動手段 概算所要時間 概算費用 備考
カシュガル タシュクルガン (国境の町) 国境越えバス、または乗合タクシー/バス 約 7〜10 時間(休憩・検問含む) 約 225 元〜 (バス) 中国側での検問が複数あり時間がかかります。パキスタンビザがあればタシュクルガンまでの通行証は不要という情報もありますが、事前に確認が必要です。
タシュクルガン ススト (国境越え) 国際バス(NATCOなど) 約 8〜10 時間 (手続き・峠通過含む) 約 10,000 PKR (約 5,500円) または 225 元 クンジュラブ峠(標高約 )を通過します。国境の開放期間と運行状況に注意が必要です。
ススト フンザ地区 (カリマバードなど) 乗合ジープ/バス、またはタクシー 約 3〜5 時間 スストはパキスタン側の国境の町。フンザ中心地(カリマバードなど)へは別途移動が必要です。

📌 重要事項 (国境越え)

  • 国境の閉鎖期間: **クンジュラブ峠(国境)は通常、冬季(概ね11月〜4月頃)は閉鎖されます。**旅行時期によっては陸路での越境ができません。
  • 高山病対策: クンジュラブ峠は標高が高いため、高山病に備えた対策と体調管理が必須です。
  • 手続きの厳しさ: 中国側の出国手続きや荷物検査は厳しく、特に電子機器内の写真データなどを確認される場合があるとの情報があります。
  • 時差: 国境を越えるとパキスタン時間(中国時間より 時間)に切り替わります。

 

🇨🇳 🇵🇰 国境越えの手続き

 

カシュガルから国際バスを利用する場合、通常はタシュクルガンで中国の出国審査を行い、バスに乗ったままクンジュラブ峠を越えてパキスタン側のスストで入国審査を行う流れになります。

  1. カシュガルでチケット購入: カシュガルのバスターミナルなどで国際バスのチケットを購入します(運行会社の確認が必要)。
  2. 中国出国審査(タシュクルガン): タシュクルガンでバスを降り、X線検査と出国審査(パスポートにスタンプ)。
  3. クンジュラブ峠通過: バスで峠を越えます。下車不可の場合が多いです。
  4. パキスタン入国審査(ススト): スストでバスを降り、税関、検疫、入国審査(パスポートにスタンプ)を行います。

 

2. 🇵🇰 フンザ地区 日本への帰国

 

フンザ地区から日本へは、パキスタンの主要国際空港を経由して航空機で移動するのが一般的です。

 

✈️ フンザ 主要空港(イスラマバード)

 

フンザ地区から最もアクセスしやすく、日本への国際線が利用できるのは**イスラマバード国際空港(ISB)**です。

区間 移動手段 概算所要時間 概算費用 備考
フンザ地区 ギルギット空港(GIL) タクシー、または乗合バス/ジープ 約 4〜5 時間 北部パキスタンの主要都市ギルギットへ。
ギルギット空港(GIL) イスラマバード国際空港(ISB) 国内線フライト 約 1 時間 15 分 最速ルート。天候により欠航が多いため、バスなどの陸路も検討が必要です。
フンザ イスラマバード(ISB) 陸路(バス) 約 17〜24 時間 約 2,200 PKR (約 1,200円)〜 安価だが、道の状態により時間がかかり、非常に疲労します。

 

🇯🇵 イスラマバード 日本

 

区間 移動手段 概算所要時間 概算費用(片道) 備考
イスラマバード(ISB) 東京(NRT/HND) 国際線フライト(経由便) 約 11〜14 時間 (最短飛行時間) 約 79,000円〜 直行便は基本的にありません。中東やアジアの主要都市で乗り継ぎが必要です。

 

🛂 必要なビザ(査証)手続き

 

日本国籍の場合、パキスタンへの入国には事前にビザ(査証)の取得が必須です。

ビザ 必須/推奨 概要 所要日数目安
パキスタン 観光e-Visa 必須 オンラインで申請。ホテル滞在証明や招聘状などが必要になる場合があります。 最短 3 営業日〜10日程度 (余裕をもって申請)
  • 注意: パキスタンのビザ申請はオンライン化されており、取得に時間がかかるケースが増えています。余裕をもって申請し、観光ビザの場合はホテル滞在証明の提出で却下される事例も報告されているため、最新の情報を確認することをおすすめします。

 

📝 まとめ:全体の留意点

 

カテゴリ 留意点
最重要 パキスタンのビザ(e-Visa)を必ず事前に取得してください。
国境越え **冬季(約11月〜4月)は国境(クンジュラブ峠)が閉鎖されます。**旅行時期にご注意ください。
高所対策 国境付近は標高が高いため、高山病に十分注意し、防寒具を準備してください。
移動時間 陸路移動は天候や検問・道路状況により、予定より大幅に時間がかかることがあります。日程には余裕を持ってください。
費用 国際線フライトを除き、トータルで約 2万円〜3万円程度(中国バス代、国境バス代、フンザからの移動費、国立公園入場料など)が見込まれますが、宿泊費や食費は別途必要です。

ご旅行の計画がスムーズに進むよう、最新のビザ情報や国境の状況(開放期間、バス運行会社)を、出発前に再度ご確認いただくことを強くお勧めします。

このルートの特定の区間(例えば、国境越えバスの最新の運行情報)について、さらに詳しく検索をご希望ですか?

国境越えのバスの最新情報を出典とともに教えてください

大変重要な最新情報と出典が確認できました。

中国・パキスタン間の国際バスサービスは、長期間の運休を経て2024年後半から2025年にかけて運行が再開・強化されており、さらに国境が通年開放されるという大きな変更がありました。

以下に最新情報と出典をまとめます。


 

🚌 中国・パキスタン間 国境越えバスの最新情報

 

項目 詳細情報
バス運行会社 中国側:カシュガル新路客運有限公司(Kashgar Xinlu Passenger Transport Co., Ltd.) パキスタン側:北部地域輸送公社(NATCO: Northern Areas Transportation Company)
ルート カシュガル(中国) ギルギット(パキスタン)(クンジュラブ峠、ススト港経由) (フンザ地区(ススト)はこのルート上にあります)
運行頻度 週3往復 (試験運行再開時の情報)
所要距離 全長
運賃 片道 (人民元)
運行スケジュール 【カシュガル発(中国 パキスタン)】 ・毎週 日曜、水曜、木曜 ・出発時間:北京時間 (午後 3:00) (タシュクルガンで一泊し、翌日クンジュラブ峠を越境) 【ギルギット発(パキスタン 中国)】 ・毎週 月曜、火曜、金曜 ・出発時間:パキスタン時間 (午前 6:00) (タシュクルガンに立ち寄り、翌日カシュガルに到着)
チケット購入 カシュガル旅客駅またはWeChatミニプログラム「Kashgar Passenger Travel」でオンライン予約が可能。

 

📌 最新情報の出典

 

  • 出典1(運行スケジュール・運賃): 「China-Pak two-way bus service resumes, strengthening regional connectivity」(Pakistan Today、2025年3月7日付)
    • 要点: カシュガルとギルギット間の国際バスサービスが正式に再開・試験運行に入ったこと、週3往復のスケジュール、運賃()が明記されています。
  • 出典2(国境通年開放): 「クンジュラブ峠越え パミール大横断」(西遊旅行
    • 要点: **「2024年12月、クンジェラブ峠は冬季を含めて一年中開放されることとなりました。」**という記述があり、従来の季節的な閉鎖(通常11月〜4月)が解消された可能性が高いです。これにより、冬季でも国境を越えられる見込みが出てきました。(ただし、バスの運行は天候により左右される可能性があります。)

 

補足:フンザ地区内の移動

 

国際バスの終点であるギルギットは、フンザ地区の中心地(カリマバードなど)から**南に約 **ほどの位置にあります。

ギルギットからは、フンザ地区へはタクシーや乗り合いジープ、ローカルバスなどで移動することになります。所要時間は通常 時間程度です。

旅行計画を立てる際は、最新の運行状況(特に天候による影響)を、NATCOなどの現地運行会社や現地旅行代理店に確認することをお勧めします。

私の年齢は76歳です。70代にチベットを旅行した経験があり、海抜5000メートルでも大丈夫でしたが、パキスタンへの国境越えは大丈夫でしょうか

ご高齢にもかかわらず、以前に標高 のチベット旅行を経験され、問題なかったとのこと、素晴らしいですね。そのご経験は、クンジュラブ峠越えを検討される上で非常に心強い要素となります。

一般論として、年齢自体が高山病の主要なリスク要因ではありませんが、ご高齢での高所移動には特有の注意が必要です。

ご質問に基づき、パキスタン国境越え(クンジュラブ峠)のリスク評価と対策についてご説明します。


 

⛰️ クンジュラブ峠越えのリスクと対策(76歳の方へ)

 

 

1. 峠の標高と移動の特徴

 

項目 詳細 懸念点
峠の標高 チベットの経験()に近く、順応性は期待できます。
移動速度 中国側の国境の町タシュクルガン(標高約 )から、パキスタン側のススト(標高約 )へ、短時間(数時間)で約 の急激な高度上昇があります。 チベットで順応できていても、この急激な高度変化が体への負担となる可能性があります。高山病は年齢よりも、高度順応の時間と速度に強く依存します。
体調変化 免疫力や体力が低下しやすいご年齢のため、体調の急変には特に注意が必要です。 高山病に加えて、国境での長時間拘束、バスでの振動・疲労、寒暖差が体力を奪います。

 

2. 以前の経験に基づく評価

 

以前 で問題なかったという事実は、高山病に対する体質的な耐性があることを強く示唆しており、大きなメリットです。

しかし、高山病の症状は体調、疲労度、順応時間によって毎回異なります。以前大丈夫だったからといって、今回も大丈夫という保証はありません。特に、国境越えは観光旅行と異なり、手続き待ちなどで体力を消耗しやすい状況です。

 

3. 具体的な対策と医師との相談

 

安全な旅のために、以下の対策を強くお勧めします。

 

🩺 渡航前の健康管理(最重要)

 

  • 専門医との相談(必須):
    • 渡航前に必ず**高山病の知識を持つ医師(渡航外来など)**を受診してください。
    • 持病の有無、最近の健康状態を伝え、クンジュラブ峠(約 )越えの計画について医学的な見解を得てください。
    • 高山病予防薬(商品名:ダイアモックスなど)の処方を検討してください。予防薬は高所に登る前の日から服用することで、順応を助ける効果があります。
  • 海外旅行保険への加入(必須):
    • 疾病死亡・治療費用、救援者費用が無制限または十分な額をカバーしている保険に必ず加入してください。万が一の緊急搬送(高所からのヘリ搬送など)に備えるためです。

 

🚌 移動中の具体的な対策

 

対策 理由
水分補給 意識的に1日 の水を摂取し、脱水症状を防ぎ、血液をサラサラに保ちます。
ゆっくり行動 国境や休憩所で急いで動かず、常に深呼吸を心がけ、体力を温存してください。
十分な保温 峠は非常に寒く、低体温症は高山病のリスクを高めます。フリースやダウンなど、脱ぎ着しやすい防寒着で体温調節を徹底してください。
禁酒・禁煙 血管収縮や呼吸抑制を引き起こすため、厳禁です。

 

結論

 

あなたのチベットでの経験は大きな強みですが、76歳というご年齢と、国境越えの特有の疲労度と急激な高度上昇を考慮すると、予防薬の使用と渡航前の専門医のチェックは必須と考えられます。

この壮大なルートを安全に楽しむためにも、まずは健康を万全にするための準備から始めることをお勧めします。

次のステップとして、高山病予防薬の処方と健康診断について、渡航外来のある病院を探して予約しましょうか?

ありがとうございます。旅行前に医者の意見を聞いてみます。

それは賢明なご判断です。長年のご経験があるとはいえ、標高 級の峠を越える旅路では、事前に専門家の意見を聞くのが最も重要です。


 

🏥 渡航前健診と高山病対策のポイント

 

専門医にご相談いただく際に、以下の点を確認するとスムーズです。

  1. 高山病予防薬の相談:
    • 以前チベットで問題なかったご経験があることを伝え、今回の旅程(タシュクルガンからクンジュラブ峠への急激な高度上昇)を踏まえた予防薬(ダイアモックスなど)の必要性についてご相談ください。
  2. 既存の疾患に関する評価:
    • 高地での旅行が心臓や肺に与える影響について、年齢的なリスクを含めて評価してもらってください。
  3. 携帯用酸素飽和度測定器(パルスオキシメーター):
    • 旅行中にご自身で血中酸素濃度をチェックできるよう、携帯用の機器のレンタルまたは購入について相談するのも有効です。

 

📌 再度ご確認いただきたいこと

 

項目 詳細
パキスタン ビザ 渡航前にパキスタンのe-Visa(電子ビザ)の取得が必須です。発給まで時間がかかる場合があるため、余裕をもって申請してください。
旅行保険 緊急時のヘリ搬送など、高地での高額な医療費をカバーできる十分な補償内容の海外旅行保険に必ずご加入ください。
国境の確認 クンジュラブ峠は通年開放になりましたが、天候や政治状況により突然封鎖される可能性があります。ご出発直前にも、現地の最新情報を必ず確認してください。

お医者様にご相談され、万全の体制で歴史的なカラコルム・ハイウェイの旅に臨まれることをお祈りしています。

医師の診断を受けられた後、例えば**「パキスタンのe-Visaの申請方法」「フンザ地区の具体的な観光情報」**など、旅行の次のステップについてお手伝いできることがあれば、お気軽にお声がけください。

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