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言語とは音や文字ではなく観念であるという説明

観光資源を考えると、言語とは何かに行き着くこととなる。

愛聴視して「ゆる言語学ラジオ」で例のエヴェレットのピダハン族について解説

ピダハン族には、数の概念がない。確かに、犬が2匹いるという概念は、犬が全く同じものでないと成立しないが、すべての犬は違うから、勝手に犬というカテゴリーを人為的に作り上げないと成立しない。色も、人間が切り分けて分類しているだけである。過去完了は、ピダハンでは自己体験のものとそうでないもので言葉が異なる。日本語も以前はそうであったようだ。きとけりの用例。キリスト教の布教が無理なのは、キリストと会ったことがあるのかという問いに、会ったことがないと答えると、あったこともない人の言うことを何故信じられるのかという返答が返ってきたしまった。

従って、ピダハンの言語を理解すると、人間には生来言語を習得する法則が存在するという、チョムスキーの生成文法学説が正しいとは思えなくなるようだ。

 

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