*

『「源氏物語」と戦争』有働裕

公開日: : 歴史認識

アマゾン書評

源氏物語といえば、枕草子と並んで国語教科書に必ず登場する古典である。しかし、この古典が初めて教科書に採用されたのは意外に遅く、1938年のサクラ読本(六年生)において口語訳が掲載されたのが初めてであるという。本書は、源氏物語が教科書に採用された際の様々な言説をまとめている一冊である。
本書では、宮廷恋愛を描いた源氏物語を道徳的に問題のない「児童文学」に改変して教科書に掲載し、一方で源氏物語を世界的文学と称揚しつつ、他方では道徳的観点から原典にあたらせないようにするという、教科書作成側の苦心が明らかにされている。また、それに対する学者の批判も紹介するなど、賛否を含めた源氏物語の教科書掲載が呼んだ反響も伺える点が面白い。
「なぜ戦争に向かうこの時期に、退廃的とも言える源氏物語が教科書に採用されたのか」という疑問を胸に読み進めれば、源氏愛好家にも楽しめる

関連記事

no image

You-Tube「Cruise to Japan in 1932」に流れる「シナの夜」

1932年は鉄道省に国際観光局が設置されて2年目、インバウンドが叫ばれる現代と同じような時代である

記事を読む

no image

『中国はなぜ軍拡を続けるのか』阿南友亮著

第40回サントリー学芸賞(政治・経済部門)受賞!第30回アジア・太平洋賞特別賞受賞! 何

記事を読む

no image
電力、情報、金融の融合

「ブロックチェーンとエネルギーの将来」阿部力也 公研2019No67

no image
2019年9月11日 清華大学やDiDiで考えさせられた無人運転車

筆者の参加しているタクシー事業者等の研究グループ(チームネクスト)

no image
保護中: 10月15日新嘉坡

DRWMI804SIN1:30SQ52044:45SINMI484M

no image
2019年9月12日朝 盧溝橋へ

https://photos.google.com/shar

no image
2019年9月11日 午後新幹線で天津

精華大を後にして、地下鉄4号線で北京南まで行く。神戸のタクシー経営者

→もっと見る

PAGE TOP ↑