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ヴァーチャル旅行インド編番外  北センチネル島

公開日: : 最終更新日:2021/09/01 海外観光

センチネル族の使用する言語は、センチネル語という未知の言語であるとされている。北センチネル島が属するアンダマン諸島の言語であるオンゲ語、ジャラワ語、アカビー語に近いとされているが、これまでの接触においてそれぞれの話者が聞いても全く理解ができなかったため、センチネル語という未知の独自言語が存在していると考えられている。また、大抵の接触において怒り拒絶する島民の叫びを聞く程度であり、言語としてのサンプリング例が極めて少なく、ほとんどが未知のままの言語。

この島の発見は、1880年イギリス海軍将校であるモーリス・ポートマン(Maurice Vidal Portman)によってなされた。この時、島の文化を理解する目的で一部の島民(老人と子供)を強引に連行しており、拘留中に老人が死亡(免疫が無く病気にて)。残りの島民を島に返した。この結果としてセンチネル族は外部との接触を一切拒むようになったと考えられている。そして現在はインド政府が「島への一切の干渉を禁止」したため、センチネル語は永遠に未知の言語となってしまいつつある。また最近、この島が注目される原因となった事件があった。2018年の北センチネル島に布教しようとして上陸した宣教師が殺害された事件。これにより世界的に注目を集めた北センチネル島はアンダマン諸島の秘密の観光名所になってしまい「危険な民族の住む島」をひと目見たいという人が後を絶たない。そして今では「渡航が禁止されるほどヤバイ、行ったら殺される危険な島」と思われてしまっている。

しかし、彼らは危険な民族ではない。彼らにとっては外部こそが未知であり、過去に外部と接触した結果死んでしまった仲間を見てきた。彼らはただ自分たちの住む島と仲間を守っているだけ。

インド政府の不干渉・不可侵の決定前に、友好的な接触もあった。研究者のチームと島民との接触です。この時は島民にココナッツをプレゼントし、島民もこれを気に入ったのかその後も再び接触、研究チームの船に島民が乗り込んで物の受け渡しを行うというやりとりが、一人の犠牲者も出さずに友好的に完了。

そして不干渉が決まったのはこの後。かつてイギリス海軍が連行した時の前例があるので「北センチネル島の島民は数千年外部との交流を持っておらず、様々な病気への免疫がない」とされ、人命を守ることと文化を尊重する意味で、インド政府が「島への一切の干渉を禁ずる」ことになった。

彼らは誰でも彼でも殺そうとするような残虐な部族ではない。我々と同じ、仲間と島を守りたいだけの人間。そして、不干渉の理由は彼らを病気から守るためと文化の尊重が理由。石器時代のような生活を送っているであろう彼らが、我々の文明を享受することで必ず幸せになるとは言えない。むしろ外部からもたらされる文明によって不幸になる例のほうが多い。彼らが島の外に亡命していない事実を見る限りは、今はあの島の中だけで幸せに暮らしている。とはいえ、文化も言語も未知であるという事は非常に興味深い。しかし、今は彼らからの干渉を待つしかない。

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