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175 マディラ諸島 FNC フィンシャル空港 マディアラ島の月桂樹林(1999年世界遺産)大西洋の真珠

公開日: : 最終更新日:2020/02/26 海外旅行感想, 海外観光

「マデイラワインは、永遠に生き続けるのです」とホテル「ベルモンド・リーズ・パレス」のソムリエ、アルベルト・ルツ氏は話す。マデイラワインは当初、高い人気を誇りながら、深い謎に包まれた飲み物だった。船乗りは、インドへの長い航海に耐えられるよう、ワインにブランデーを混ぜてアルコール度数を高めた。すると、どういうわけか旅の終わりには、むしろ味が良くなることに気がついた。「彼らは、船で起きたことを再現しようとしました。動きが重要なのではないかと考え、樽を前後に動かして確かめたりもしました」とルツ氏は話す。「そしてついに、鍵を握るのは熱だと突き止めたのです」 現在、マデイラワインを生産しているワイナリーは8カ所で、「バルベイト」や「エンリケス&エンリケス」など、観光客の見学や試飲を歓迎しているところもある。フンシャルにある「ブランディーズ・ワインロッジ」の魅力的な博物館で、ガイドのソフィア・マルケス氏は、歴史的な船の風通しの悪い船倉を再現するため、地下室ではなく屋根裏で熟成させた樽を見せ、「天国へようこそ」と言う。ブランディーズでは、併設のビストロでメニューを絶えず変えて料理を提供している。イベリコ豚とパイナップルのカルパッチョ、地元のサツマイモ、洋ナシのマデイラワイン漬けと、10年もののブアルなど、マデイラワインとのペアリングを試すのも良い。 マデイラワインは、禁酒法により違法となった後、米国の食卓からほぼ姿を消した。現在では、特にマデイラワインをアクセントにしたカクテルに使われ、復活しつつある。だが一方、混じり気のない純粋なマデイラワインを飲むことは、グラスで歴史を飲むようなものであり、それは往々にしてドラマチックだ。2015年、米ニュージャージー州にあるリバティーホール博物館で、禁酒法時代に隠された数百年前のマデイラワインのデミジョン(大瓶)やワインのケースが見つかった。そのうちの1本は1796年のもので、クリスティーズでオークションにかけられ、1万6000ドル近く(約176万円)で落札された。まだ飲めるという。

滞在:マデイラの活気のある都市フンシャルを拠点にすると良い。ホテル「キンタ・ダ・カサ・ブランカ」では、かつてのマデイラワイン商人の歴史的な大邸宅に泊まれる(その商人の名を冠したリーコックスというワインブランドはいまも存在する)。このホテルの植物園には、260種を超える植物が植えられており非常に美しい。また、バナナの段々畑の横には、レバダから水を引くプールがある。庭園は、姉妹ホテルである「キンタ・ジャルディン・ド・ラゴ」と同じくらい素晴らしい。

 フンシャル湾を見下ろす崖の上に佇む伝説の「ベルモンド・リーズ・パレス」(1891年設立)では、バーテンダー長のルイス・ソウザ氏が作るマデイラワインを使った創造的なカクテルを味わえる。このホテルの最も有名なゲストにちなみ名付けられたカクテル「チャーチル」は、アブソルート・ウオッカと10年もののヴェルデーリョを混ぜたものだ。おしゃれな「スイーツ・アット・クリフ・ベイ」には、縁まで水で覆われ、まるでフンシャル湾の上に浮かんでいるような感覚になれるインフィニティープールがある。

過ごし方:マデイラ島北西部の海岸に位置するポルト・モニスで天然のプールでのんびりするのに飽きたら、キャニオニング、スキューバダイビング、ロッククライミング、トレイルランニングなど、アドレナリンが溢れ出るアドベンチャーに挑戦しよう(マデイラ島では、4月にマデイラアイランド・ウルトラトレイル・レース(MIUT)が開催される)。

 マデイラには豊かな文化がある上、パーティー好きで、9月上旬に開かれるマデイラワイン・フェスティバルなど、一年中様々なイベントが開催される。民俗芸能、伝統的なブドウの収穫、マデイラワインの歴史を示すパレードなどもある。フンシャル・ウォーキングツアーでワインにまつわる面白い逸話やマデイラに関する雑学を聞いたり、「ワインツアーズ・マデイラ」で島のブドウ畑を探索したりするのも良い。ガイドのソフィア・マウル氏は、フンシャルの庭々をオオカバマダラが飛び回っていると指摘する。

「北米では、大移動することで知られているかもしれません」と同氏は語る。「しかし、嵐でこの島に吹き飛ばされてきた後、彼らにはここを去る理由が見つからなかったのです」(参考記事:「「旅する蝶」が激減、入り組んだ人為的影響」

マデイラ島の東端。風化した玄武岩が大西洋に突き出すポンタ・デ・サン・ロレンソ。ドラマチックで多様な地形が、歴史に名高い豊かで複雑なワインを生み出す。

言い伝えによると、15世紀にイベリア半島を出発したポルトガルの探検隊が、1週間も経たないうちに岩だらけの不吉な島々を発見した。船乗りたちは、牙の生えた獣が密林に潜むと思い込み、船内に数日間隠れていたという。

 古代ギリシャの地図に描かれた幸運の島か? あるいはギリシャの著述家プルタルコスが書き記した伝説のエリュシオン(死後の楽園)への入口だろうか?

 島々には人が住んでおらず、その最大の島でも動物はあまり見あたらなかった。しかし、土壌は驚くほど肥沃で、ほどなく世界中の航海で集められた種が実験的に植えられるようになった。ブドウの品種としては、地中海のマルムジー、ポルトガル本土のセルシアル、ヴェルデーリョ、ブアルに加えて、南米のジャカランダやポリネシアのプルメリアも植えられ、島はすぐに一面のブドウ畑に覆われた。こうしたブドウが島に根付くにつれ、山の多いマデイラ諸島特有のワインの味が醸成されていった。

テロワールの旅

 モロッコの西480キロほど沖の大西洋上に浮かぶマデイラ諸島は、ポルトガルの自治領だ。最も大きなマデイラ本島でも、長さ56キロ、幅23キロと小さい。だが、その地形は複雑多様だ。太陽が降り注ぐ砂浜は、海から離れるにしたがいバナナ、サトウキビ、ブドウの段々畑のパッチワークに変わり、その奥には険しい山々がそびえ、霧に包まれたポール・ダ・セーラ高原がある。(参考記事:「太陽とワインの国ポルトガル、みんなが旅する理由」

 マデイラ諸島は海底火山の活動によって形成された。切り立った崖には、島の北部から南部の農場まで水を運ぶ「レバダ」と呼ばれる歴史的な灌漑用水路が張り巡らされており、その跡を散策する「レバダウォーク」は人気のアクティビティだ。

 一部のレバダは、ユネスコの世界遺産に登録されたマデイラ諸島の「ラウリシルヴァ(照葉樹林)」を横切っている。ラウリシルヴァは、現存する世界最大の月桂樹林で、数百万年前の南欧を覆っていた原生林の名残でもある。捕食者のいない島での植物の進化は、巨大化をもたらした。これにインスピレーションを受け、詩情豊かに描いた英国人ナチュラリストもいる。

 様々なアクティビティを提供する「マデイラ・エクスペリエンス」のガイドであるゴンサロ・ビエイラ氏は、レバダウォークの間、エイジュやマデイラブルーベリー、マデイラ原産の低木であるリョウブなどを教えてくれる。

「25ファウンテンズ」は、島を縦断して水を南に運ぶ、マデイラの歴史的な灌漑用水路レバダをたどる。(PHOTOGRAPH BY MIKEL BILBAO GOROSTIAGA, ALAMY STOCK PHOTO)[画像のクリックで拡大表示]

「こうしたジュラ紀サイズのシダは、生きた化石です」と同氏は説明した。「まさにこのシダが、600万年前の化石として見つかりました」。生い茂る草木の間を勢いよく飛ぶのは、色鮮やかで小さな固有種の鳥マデイラキクイタダキだ。頭上で鳴くのはマデイラバトのつがいで、これも固有種だ。

 レバダウォークで一番人気のコースは「25ファウンテンズ」かもしれない。だが、他にもレバダは何百キロとある。あまり旅行者の来ない所がよければ、ガイドに聞くと良い。最高のハイキングコースの1つは、マデイラの最高峰ピコ・ルイボ(1862メートル)と3番目に高い山ピコ・ド・アリエイロ(1818メートル)を結ぶルートだ。この高地は、世界で最も希少な鳥の1つマデイラミズナギドリの営巣地になっている。見晴らしも良く、眼下には起伏に富む島の絶景が広がる。特に日の出は見逃せない。

LIS・FNC 一日イージージェット10便、ポルトガル航空3便 2時間弱 片道10000円 リスボンから1000km

空港バス 往復7.5€ 30分 

ルトガル代表(レアル・マドリード所属)のサッカー選手、クリスティアーノ・ロナウドはマデイラ島フンシャル出身。彼の記念博物館「Museu CR7」もある 。カテードラル、サンローレンソ要塞、ラベラドーレス市場

 MBトラベルの例 http://www.mb-travel.pt/httpdocs/madeira/en/about-us/

島内バスツアー エイラードセラード/モンテ半日ツアー(月木)24€、別料金でトガボン乗車 サンタナ一日、ポルトもニス一日昼食込み45€(毎日) ナイト食事つき35€(水金日) 個別にバスでも行ける

フンシャル近郊のモンテは、「荷車の村」として知られる特徴ある場所。
伝統的なバスケットの荷車「トボガン」に乗るには、フンシャルの歴史的中心地とモンテの街をつなぐケーブルカーでモンテへ。
「カレイロス」と呼ばれる白い服に麦わら帽子の男性がフンシャルまで乗せてくれます。
フンシャルの入り江を臨む素晴らしい絶景を眺めながら乗り物が楽しめるでしょう。
マデイラ自然公園(Parque Natural da Madeira)は、この島が発見されたときからほとんど変わらない月桂樹林に囲まれた絶景!氷河期以前の姿が残されている貴重な原生林として世界遺産に登録されています。
中心地であるリベイロ・フリオ(Ribeiro Frio)は、フンシャルから車でおよそ50分。
マスの養殖場としても有名なので、見学しつつ美しい景観を見ることが出来るでしょう。

人口25万人 奄美大島と同じ面積 モロッコ沖。15世紀の初めにポルトガル領、マデイラ・ワインの産地、ユネスコの世界自然遺産として欧州観光客を引きつけ、一人あたり所得では首都圏に次ぐ高い地域
 マデイラ島まで直行便がでている都市はリスボン、ロンドン、パリ、ブリュッセルなど。昼間なら乗り合いタクシー(7ユーロ)、またはプライベートタクシー(23ユーロ)をmadeira airport transfersに予約しておくと便利。直接空港から出ているタクシーに乗るより断然お得。 政治的主体としての名称はマデイラ自治地域

最初に発見したのはフェニキア人とされ、古代ローマ時代からその存在を知られていたが1419年、ポルトガル船がポルト・サント島に漂着し、翌年ポルトガルから植民が行われた。一時期サトウキビ栽培が黒人奴隷の移入によって行われた。

また、アントニオ・サラザール政権下をはじめ、ポルトガル政府の流刑地。1974年にカーネーション革命で独裁体制(エスタド・ノヴォ)が倒れ左右の政治勢力の争いが始まると、右派民兵組織のマデイラ諸島解放戦線(FLAMA)が登場し、テロ活動を行ったが、ポルトガルの民主化とその後の自治地域設定により、解消へ向かった。

無人島は鳥の保護区となっている。オーストリア=ハンガリー帝国最後のオーストリア皇帝およびハンガリー王であったカール1世は退位後、この島で亡命生活

同州の主席は1978年よりアルベルト・ジョアン・ジャルディンが務めているが、マデイラ諸島の独立を促す発言をたびたび行い、本土から警戒されている。
コインブラ大学法学部を卒業後ポルトガル各地で教鞭を取り、また1974年4月25日に起こったカーネーション革命後は人民民主党(社会民主党)の創設に携わったが、自治政府首席としてはたびたびポルトガル本土を挑発する発言を行い、ポルトガル政治の中で最も賛否が分かれる政治家の一人。

リゾート地として1960年代から開発が進められ、「マデイラ」という島の名前、ポルトガル語で「木」を意味する。マデイラ自然公園にある月桂樹林は、世界最大の常緑樹林で、島そのものが世界遺産

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緑あふれる島、マデイラ島を、モンテ山から見下ろす
マデイラ島の照葉樹林

マデイラ島の照葉樹林

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カラフルなフルーツや、エキゾチックな花々で彩られる、ラヴラドーレス市場は訪れる価値ありのホット・スポット
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トボガンで滑りながら、マデイラ島の美しさを体験

フンシャルの「オールド・タウン」と呼ばれる旧市街の、海岸通り沿いから、ロープウェイに乗る。片道は12ユーロ(日本円で、約1600円。2014年4月現在)。バスも定期的に運行されており、こちらは片道2ユーロ(日本円で、約300円。2014年4月現在)。

トボガンは、1つのトボガンに大人3人くらいまでで、20ユーロ(日本円で、約3000円。2014年4月現在)

観光産業はこの地域で最も主要な産業であり、温暖な気候を求めてヨーロッパ各地から観光客が集まる、ヨーロッパでも屈指のリゾートアイランドでもある。特にイギリス人やドイツ人等のヨーロッパ北部から来る観光客に人気が高く、その数はポルトガル本土から来る観光客よりも多い。そのため、フンシャル空港はヨーロッパの主要都市と直行便で結ばれている。

2010年欧州ソブリン危機の中で本国ポルトガルも金融危機に陥り、支援を受けるため財政赤字の削減を迫られていたが、マデイラ諸島分の一部の歳出が報告されていなかったため、当初の予定よりさらに赤字額が膨らんでしまい、財政規律政策に影響が出る可能性があると報じられた。

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